年末年始にプレイしたい! 2024年発売の「Nintendo Switchの神ゲー」3選
シンプルなのに奥深い「タイムアタック」で時間が溶ける!
●『Nintendo World Championships ファミコン世界大会』 2024年7月18日に発売された『Nintendo World Championships ファミコン世界大会』は、各ステージの「クリアタイム」のみを競う非常にシンプルなゲームです。しかし、シンプルは決して単純とイコールではないと、この作品が改めて教えてくれました。 本作のステージは、ファミコンソフトのいち場面を切り取ったもの。そのため、レトロゲームの要点を集めたミニゲーム的な作品だと思う人もいましたが、実際のところは「発想のひらめきと実行する腕前の両立」が問われる競技性の高いゲームです。 『スーパーマリオブラザーズ』の最初のキノコを取るまでのタイムを競うステージでは、普通にブロックを叩いてキノコを出し、地上で待っているだけでは話になりません。キノコを出した後にジャンプしつつ取るのか、キノコを左側に誘導するのか、さらに上までジャンプしてキャッチするのか、アイデアと実行力でタイムは大きく変化します。 オンラインにつないで他のプレイヤーと競うのも手応え満点ですが、いいタイムを出した「自分」をライバルに定め、前回のプレイを超えるべくひたすら打ち込むストイックな楽しみ方もお勧めです。ファミコンのいち場面を遊んでいるだけなのに、気付いたら数時間溶けてる……そんな、シンプルかつ奥深い時間を味わってみるのも一興でしょう。 ●『ペーパーマリオRPG』 最後に紹介するのは、2004年に発売された同名の作品をベースに、グラフィックを一新したリメイク作品『ペーパーマリオRPG』です。ゲームキューブ向けに登場した往年の名作が、20年もの時を経てスイッチで再び生まれ変わりました。 『ペーパーマリオRPG』は、世界的に人気なマリオシリーズの登場人物を紙のような「ペラペラ感」で表現し、そこにRPGの要素を組み合わせた意欲作です。「ペラペラ感」は奇抜な見た目だけが取柄ではなく、その薄さを活かして狭い隙間に入ったり、折りたたんで紙飛行機となり空を飛ぶなど、さまざまなギミックの攻略に一役買います。 本作のような過去作のリメイクは、当時のファンが大きく盛り上がるばかりで、現代のプレイ感には合わず古臭いだけ……と考える人もいるかもしれません。しかし本作は、核となる個性はそのままに、システムの改善や新要素の追加で遊びやすさを大きく向上させ、懐かしくも現代にふさわしい作品に生まれ変わっています。 本作の魅力はプレイヤーにもしっかりと伝わっており、『ペーパーマリオRPG』の販売本数は194万本(2024年4月~9月)に達しました。より良い作品が適切に評価され、結果へとつながる。幸せな循環を達成した『ペーパーマリオRPG』を、この機会にプレイしてみましょう。
臥待