「教訓を風化させず後世へ」広島土砂災害で活動中に隊員殉職 現場近くで救助訓練
2014年に発生した広島土砂災害の教訓を風化させないため、広島市では災害の翌年から毎年、救助訓練が行われています。 【写真を見る】「教訓を風化させず後世へ」広島土砂災害で活動中に隊員殉職 現場近くで救助訓練 隊員 「黙とう」 土砂災害対応訓練が実施されているのは、広島市安佐北区可部東です。 訓練は毎年行われていますが、ここで実施されるのは去年に続き2回目です。 ここからほど近い場所で10年前、安佐北消防署に在籍していた 政岡則義 さんが救助活動中に土石流に巻き込まれ、命を落としました。 消防は、10年前の教訓を風化させず、後世に伝えていくため、この場所を選んでいるといいます。 訓練は19日、山林で土石流が発生し、歩くことが難しい人を含む4人が取り残されていることを想定して実施されました。 訓練に参加した13人の隊員が無線などで連携を取りながら要救助者を運び出します。 政岡さんが犠牲となった事故を受け、ホイッスルを使って周囲の状況を伝える隊員を配置するなど、安全面にも力を入れています。 安佐北消防署 山本勇一 警防副司令官 「迅速な活動、的確な判断ができるようにこの現場を通じて訓練をしていきたいと思っております」 20日は安佐北警察署の警察官も参加して、訓練が行われるということです。
中国放送