都道府県別情勢 九州(3)【24衆院選】
◇全4区で自民堅調=熊本 「裏金候補」は県内に不在で、自民が全4選挙区で優位に立つ。1区は前職木原が前防衛相の知名度を生かし、立民新人出口らを引き離す。2区は保守分裂となった前回のしこりを乗り越え、自民前職西野が共産新人奥田らをリードする。3区は石破政権で国対委員長に就いた前職坂本が農水相時代の実績をアピールし、社民新人橋村らを相手に手堅い戦いを進める。4区は地元首長らから支援を受ける自民前職金子が堅調で、立民新人笹本、維新元職矢上は苦しい。 ▽熊本1区(3人) 出口慎太郎42☆党県副代表 立新 木原 稔55☆元防衛相 自前(5) 重松 貴美35 会社役員 参新 ▽熊本2区(3人) 西野 太亮46☆元財務省職員自前(1)推(公) 近田 茜32 元教員 参新 奥田木の実28 党県青年部員共新 ▽熊本3区(3人) 植田 貴俊40 自営業 参新 坂本 哲志73 党国対委員長自前(7)推(公) 橋村 りか52☆社団法人理事社新 ▽熊本4区(3人) 矢上 雅義64☆元相良村長 維元(3) 金子 恭之63☆元総務相 自前(8)推(公) 笹本由紀子59☆元渋谷区議 立新 ◇1~3区で激しい戦い=鹿児島 1~3区で自民と野党候補らが激戦を繰り広げる。1区は、立民前職川内と自民前職宮路が浮動票の争奪戦を展開する。2区は、無所属前職三反園と自民前職保岡の保守対決。三反園は元知事で知名度が高い。自民県議の対応は割れ、保岡は支持層を固め切れていない。3区は、前回小選挙区で勝利した立民前職野間と、組織戦を徹底する農水相の自民前職小里がデッドヒート。4区は、自民前職で党幹事長の森山が圧倒的な強さを見せる。社民新人山内は苦戦している。 ▽鹿児島1区(3人) 昇 拓真34 会社役員 参新 宮路 拓馬44☆元総務政務官自前(3)推(公) 川内 博史62☆元党政調代行立前(7) ▽鹿児島2区(5人) 矢竹ゆかり61 個人事業主 参新 松崎 真琴66☆元県議 共新 三反園 訓66 元知事 無前(1) 辻 健太郎38☆経営相談業 維新 保岡 宏武51☆元議員秘書 自前(1) ▽鹿児島3区(2人) 野間 健66☆党国対副委長立前(3) 小里 泰弘66☆農水相 自前(6)推(公) ▽鹿児島4区(2人) 森山 裕79 党幹事長 自前(7)推(公) 山内 光典73☆市民団体会長社新 ◇共・社が議席維持期す=沖縄 1区は、共産前職赤嶺と自民前職国場が激しく競る。小選挙区で3連勝中の赤嶺が野党支持層を固める。国場は組織戦で対抗。無所属元職下地が追う。2区は、社民前職新垣が自民前職宮崎と接戦。再選を期す新垣に対し、宮崎は9月の宜野湾市長選で保守系が勝利した流れに乗りたいところ。3区は、浮動票取り込みを狙う立民前職屋良と、組織固めを図る自民前職島尻がしのぎを削る。4区は、自民前職西銘と立民新人金城が横一線。金城は政権批判票の受け皿となれるかが鍵。 ▽沖縄1区(4人) 下地 幹郎63 元防災相 無元(6) 国場幸之助51☆国交副大臣 自前(4)推(公) 和田 知久64 大学教授 参新 赤嶺 政賢76☆党幹部会委員共前(8) ▽沖縄2区(5人) 今野 麻美47 写真館職員 参新 宮崎 政久59☆厚労副大臣 自前(4)推(公) 赤嶺 昇57☆元県会議長 維新 新垣 邦男68☆副党首 社前(1) 比嘉 隆47 会社役員 無新 ▽沖縄3区(3人) 屋良 朝博62☆元新聞記者 立前(2) 島尻安伊子59☆元沖北相 自前(1)推(公) 新城 司46 会社員 参新 ▽沖縄4区(4人) 金城 徹71☆元那覇市議 立新 山川 泰博54☆元那覇市議 維新 西銘恒三郎70☆元沖北相 自前(6)推(公) 山川 仁50☆元豊見城市長れ新 ◇立候補者一覧の見方 候補者の氏名は原則として届け出名で敬称略。年齢は投開票日現在の満年齢。肩書の「元」は前職を含む。丸かっこは当選回数。 並びは届け出順。選挙区名に続く丸かっこは候補者数。候補者名の後に年齢、肩書、党派、前職・元職・新人の別。「推」は推薦で、丸かっこは推薦政党。☆は比例代表との重複。 自=自民党、立=立憲民主党、維=日本維新の会、公=公明党、共=共産党、国=国民民主党、れ=れいわ新選組、社=社民党、参=参政党、み=みんなでつくる党、諸=諸派、無=無所属。