辛いのどの痛みを和らげる!原因や対処法を医師が徹底解説
のどの痛みはつらい。食べ物などを飲み込むのも、咳をするのも痛みが伴い、どうにかこの違和感が消えてくれないかとばかり考えてしまうもの。しかし、その痛みを消すにはまず原因を知る必要がある。空気の乾燥や喫煙、胃酸の逆流、インフルエンザや風邪のようなウイルス感染、溶血性連鎖球菌などによる細菌感染は、どれものどの痛みを引き起こす可能性がある。 【写真】風邪やインフルエンザの症状を1時間で悪化させる4つのアイテム ここでは、医師や専門家の助言による、のどの痛みを和らげるための17のヒントと、NGな対処法や病院に行くタイミングなどを詳しく紹介する。
塩水でうがいする
塩水は腫れを抑え、炎症を鎮める効果がある。また、浸透圧により細菌や刺激物をのどの表面に引き寄せることで、からだがうまく対処できるようにする働きもある。「小さじ4分の1から2分の1杯の塩を、8オンス(約240ミリリットル)のぬるま湯に溶かし、1~2時間おきにうがいをするように」とアドバイスするのは、メリーランド州に拠点を置く家庭医で、オンライン医療サービス「LiveHealth Online」でも治療を行うミア・フィンケルストン氏。
声帯を休ませる
コンサートやスポーツイベントで大声を出して応援した後にのどが痛くなったら、声帯を緊張させたことが要因かもしれない。筋肉を酷使した後に一番良いのは、何よりも休めること。「足首を捻挫したときと似ていて、歩くと痛みが出てしまいます」と、グリフィス氏。「話すときにのどが痛くなるのも、のどを動かしているためです」 だからといって、ささやき声で話すと、かえってのどを酷使するため、痛みが治るまでは普段より声のボリュームを落として話すように。
歯ブラシを捨てる
信じられないかもしれないが、歯ブラシがのどの痛みの原因かもしれない。細菌がブラシの毛に溜まっていると、ブラッシング中に歯茎を傷つけしまったときに、その細菌が体内に入ってしまうのだ。気分が悪くなったら、すぐに歯ブラシを捨てること。多くの場合は、それだけで病気の進行を食い止めることができるという。「細菌性咽頭炎の患者には、感染の拡大を防ぐために、歯ブラシの交換をすすめています」とアブラモビッツ氏。 体調がよくなってきた際、そして完全回復した際に歯ブラシを替えることで、再感染予防にも。
頭を高くして寝る
「平坦な場所であおむけで寝ると首への負担が大きくなり、のどの症状を悪化させる可能性があります」と、グリフィス氏。また、「頭を高くし、下支えすることで圧迫感を和らげ、のどへの負担を減らすことができます」とのこと。胃酸の逆流に悩んでいる人は、頭を高くすることで重力に働きかけ、逆流予防にも有効だそう。