南海トラフ地震、できる備えは 愛媛大医学部で研究会
第25回愛媛地域医療連携ネットワーク研究会が16日、東温市志津川の愛媛大医学部であった。同大防災情報研究センター副センター長の二神透准教授が「南海トラフ地震への備えと対策」と題して講演し、県内で甚大な被害が想定される中、日常でどう備えればよいかを具体的に助言した。 能登半島地震の被災地を3回調査した二神准教授は、倒壊した古い家屋や寸断された道路、避難場所として機能しなかった小学校など、現地の被害を写真や動画で説明した。その上で、南海トラフ地震に関する県の被害想定では、県内全市町で震度6弱以上と予測されており、旧耐震基準で建てられた木造住宅は全壊する可能性が高いと指摘。宇和海沿岸部や、低地に住宅が多い西条市などでは津波による死者が多数発生する恐れがあるとした。
愛媛新聞社