浅田真央さん「MAO RINK」こけら落としで舞った 手書きメモ携え熱弁し実現した冠リンク
プロフィギュアスケーターの浅田真央さんの名前を冠した「MAO RINK」(東京立川市)のオープニングセレモニーが8日に行われ、「リンクを作るのが子どもの頃からの夢でした。世界一のリンクを作ってくださった、立飛ホールディングスさん、関わってくださった全ての人に感謝を申し上げます」と喜びを語った。 【写真】浅田真央さん、48歳で亡くなった母との2ショット 11月11日の開業を前に、セレモニーの冒頭、こけら落としの場で舞った。キッズスケーターともに滑った楽曲に選んだのは「ブライトフューチャー(輝く未来)」。「スケートを学んで世界で活躍するスケーターが生まれるように願って滑らせていただきました」と思いを込めた。 10代で思い描いた「自分のリンクを作りたい」という夢が現実になった。これからのスケーターのため、そしてフィギュアスケートのためのホームリンクになる。17年に選手生活を終えた後は、プロスケーターとして活躍してきた。次なる目標は指導者。「子どもたちを教えていきたい」と志した。 21年3月、共同事業者となった立飛ホールディングスの村山正道会長のもとを訪れた。A3で2枚、鉛筆書きでびっしり書いた資料を携え、十数分も熱弁した。思いが通じ、さまざまなこだわりが詰まったスケート場が出来上がった。 場所は多摩モノレール立飛駅から徒歩3分。2階建てで、メインリンクとサブリンクの2面を完備する。今後レストランもオープンする予定となっている。外壁には金、銀、銅の配色を施して、この場所から五輪でメダルを獲得する選手を育てるという意志が込められている。