国内の経済3団体の米大統領選に対するコメントが出揃う…トランプ新政権に警戒感にじむ
【日本商工会議所】米国大統領選挙結果に対する小林会頭コメント
11月5日に行われた米国大統領選投開票の結果、共和党ドナルド・トランプ氏が、民主党カマラ・ハリス氏との激戦を制し、次期大統領に選出された。 トランプ氏は、法人税率の引き下げや所得税減税の恒久化、成長産業への支援等によるさらなる経済成長の実現を掲げており、こうした点が多くの米国民に評価されたのではないか。トランプ大統領は、当面、雇用の維持とインフレ抑制の実現による景気のソフトランディングに取り組むこととなるだろう。 返り咲きを果たしたトランプ氏には、大統領としての4年間の経験と在任中に培った各国とのパートナーシップを基盤に、平和と安定をもたらす国際秩序の維持・強化への貢献を期待したい。 さらには、過度な保護主義に陥ることなく、世界経済とルールに基づく自由貿易体制を支える超大国のリーダーとして、調和のとれた政策運営を期待したい。 また、日本と米国との経済的な結びつきと安全保障上の同盟関係は、必要不可欠かつ非常に強固なものであることに変わりはなく、これまでに築かれた両国の良好な関係が、新政権下においてもさらに発展することを強く期待する。 (11月6日 公表)
伊藤 有/Tamotsu Ito