【ライブレポート】宇多田ヒカル、6年ぶりのツアーが圧巻のフィナーレ!早くも映像作品化が決定
■「これからの25年もいい時間になるといいなと思う。とりあえず今は最高ってことで」(宇多田ヒカル) 【画像】ラストの「Automatic」は、社会現象ともなったMVを彷彿とさせる演出でを披露 宇多田ヒカルの6年ぶりのツアー『HIKARU UTADA SCIENCE FICTION TOUR 2024』が、9月1日の神奈川県・Kアリーナ公演をもって閉幕した。 7月13日の福岡公演を皮切りに、約2ヵ月にわたって開催された本ツアー。日本国内7ヵ所に加え、初のアジア単独公演となった台北公演(2万人動員)・香港公演(2万4千人動員)の計9ヵ所18公演を敢行。国内外ツアー総動員数は25万8,000人を動員と過去最大級のツアーとなった。 9月1日に開催された神奈川県・Kアリーナ公演には約1万8,000人のファンが訪れ、開場前から物販やフォトスポットにも長蛇の列ができるなどの人気ぶり。 ステージ上は、どこかに存在しそうな惑星を彷彿とさせるセットや、宇宙船のコックピットのような効果音が開演前から会場に流れ、すでにその世界観に引き込まれそうな様子。開演時間になると、オープニングの演出ともにスポットライトに照らされた宇多田ヒカルの姿が。ファンからは大きな拍手と歓声送られ、1曲目「time well tell」からスタート。宇多田ヒカルのキャリアの始まりのうちのひとつとも言える楽曲で、デビュー25周年を記念したライブが幕を開けた。 続いて、「Letters」「Wait & See ~リスク~」「In My Room」と披露し、続くMCでは「みんな、やっと会えたね! 今日はゆっくりしていって」とファンに呼びかけた。 「光 (Re-Recording)」では、赤く強さのこもった照明と共に力強い姿を見せながら、続いて「For You」と「DISTANCE (m-flo remix)」をメドレーで披露。「traveling(Re-Recording)」では、冒頭のイントロで観客のボルテージが一気に上がり、サビではコール&レスポンスも。 「First Love」ではより客席に近いBステージに移動し、周辺をファンに囲まれながらのパフォーマンスも印象的なものに。「Beautiful World」「COLORS」「ぼくはくま」「Keep Tryin’」「Kiss & Cry」と披露すると、「誰かの願いが叶うころ」で幻想的な演出とともに歌の世界に引き込まれたかのようなムードで、前半パートが終了した。 後半は、2022年コロナ禍にリリースされた楽曲「BADモード」からスタート。レインボーカラーのドレスに身を包んだ宇多田ヒカルが登場すると、会場からは再び大きな拍手が。「あなた」を力強くパフォーマンスし、続くMCでは、ファンに向けてメッセージを届けた。 「そうか、今日が最後だったって突然思い出しちゃった。寂しいな」 「今回は私の25年間を祝ってもらうんじゃなくて、みんなと一緒に歩んできた25年間を振り返ったりお祝いしたり、お疲れ様って言えるといいなと思って。みんなが来てくれないと、できなかったし集まれてこうやって同じ気持ちになれてうれしいです。ありがとう」 「25年もあれば、いろんなことみんなあったと思うけど、楽しかったこともよかったことも嫌だったことも、全部一歩ずつ同じくらい自分をここに連れてきてくれたと思ったら、悪くないないいじゃんって思えるようになって。生きてると望んだものが必ずしも自分とっていいことだとは限らないし、望まなかったことがすごく自分を成長させてくれたり、何かを失ったりしても…失ったてことは与えられてたんだなって気づかされたり、失ったものはずっと心の一部になるって知ったり、与えられなかったものも、自分をすごく豊かにしてくれたなってこともわかったし、与えることも喜びとか満たされる気持ちもわかったし。すごく私はいい25年だったなと思うから、みんなもそうだといいなと思うし、これからの25年もいい時間になるといいなと思う。とりあえず今は最高ってことで。みんな、おめでとう!」 そして、「何色でもない花」「One Last Kiss」「君に夢中」を披露し、本編が終了した。 アンコールでは、最新曲「Electricity」を披露。最終公演のスペシャルゲストとして、「First Love 初恋」の出演や、「何色でもない花」のコレオグラフ、番組共演などでも交友のあるアオイヤマダと、高村 月のユニット「アオイツキ」がダンサーとして出演。また同曲にサックスとして参加しているMELRAWも登場し、ファイナルならではのスペシャルステージを披露した。 MCでは「次で最後じゃないんだな今日は、今日はもうちょっと付き合ってもらえるかな?」というひと言に続いて最終公演のサプライズで「Stay Gold」を披露。 そしてラストの曲「Automatic」を披露。黄色いソファーに座った状態からのパフォーマンスは、当時社会現象ともなったMVを彷彿とさせる演出で会場の熱気は最高潮に。 鳴りやまぬファンから拍手と共に終演し、『HIKARU UTADA SCIENCE FICTION TOUR 2024』は終幕。名残惜しい空気と共に、会場は静けさに包まれた。 本公演の模様は“U-NEXT”にて11月10日16時30分から放送予定。今後、宇多田ヒカル25周年を記念した企画も続々と発表される予定だ。 <セットリスト> 1.time will tell 2.Letters 3.Wait & See ~リスク~ 4.In My Room 5.光 (Re-Recording) 6.For You ~ DISTANCE (m-flo remix) *メドレー 7.traveling (Re-Recording) 8.First Love 9.Beautiful World 10.COLORS 11.ぼくはくま 12.Keep Tryin’ 13.Kiss & Cry 14.誰かの願いが叶うころ 15.BADモード 16.あなた 17. 花束を君に 18.何色でもない花 19.One Last Kiss 20.君に夢中 21.Electricity ※アンコール 22.Stay Gold ※アンコール、最終公演のみ 23.Automatic ※アンコール ■映像商品『HIKARU UTADA SCIENCE FICTION TOUR 2024』リリース決定! そして、終幕したばかりの『HIKARU UTADA SCIENCE FICTION TOUR 2024』の映像商品が、12月11日にリリースされることが決定した。 本作品はデビュー25周年を記念したベストアルバム『SCIENCE FICTION』に連動した全国ツアーの最終公演地であるKアリーナ横浜公演を完全収録。 6年ぶりであり、なおかつデビュー以来初めて台北・香港でも公演を行った、まさに25周年の活動をサポートしてくれたファンの方々への感謝を表したいという意図で企画されたツアーは、圧倒的なステージデザインのなかでベストアルバムとは趣を変えたベストセットリストを披露。 さらに、全公演に帯同して収められた貴重なドキュメンタリー映像も収録される。 完全生産限定盤には「Automatic」から「何色でもない花」までのすべてのMV40曲を収録したBlu-ray付き。ベストアルバム完全生産限定盤と姉妹となるようなスペシャルパッケージに、スペシャルブックレットと全公演地のメモリアルチケットも封入予定となっている。また、付属のCDにはライブ音源が完全収録される予定だ。 収録内容やパッケージビジュアルなどは後日発表。続報を楽しみに待とう。 リリース情報 2024.12.11 ON SALE Blu-ray『HIKARU UTADA SCIENCE FICTION TOUR 2024』
THE FIRST TIMES編集部