寺の歴史、みそで感じて 富山県高岡市の国泰寺、6月の法要で振る舞う
臨済宗国泰寺派大本山・国泰寺(富山県高岡市太田)の開祖・慈雲妙意(じうんみょうい)は、中国から日本にみそやしょうゆの醸造方法を伝えたとされる僧侶・無本覚心(むほんかくしん)(法燈(ほうとう)国師)の下で修行した。開祖命日の6月3日に生誕750年を記念して営まれる慶讃法要では、国師の教えを引き継ぐ寺であることを知ってもらおうと、招待客や檀家(だんか)らにみそが振る舞われる。 県西部のにぎわい創出を目指して活動する「富山夢クラブ」代表の彌永(やなが)昭弘さん(74)が参加した勉強会で同寺とみその関わりを学んだことがきっかけで企画。みそは県産ハトムギを使った山元醸造(同市横田町)の「は~とむぎみそ」に同寺の澤大道管長が「國泰寺味噌」の文字などを記した特別仕様のものを300個用意した。 法要は毎年6月2、3の両日に行う開山忌法要に合わせて営む。能登半島地震を受けて法要を縮小し、練り歩きは中止する。
彌永さんは「地元産のみそを通して国泰寺の歴史に触れてもらいたい」と話した。