バスや市電、21日は無料に 熊本市など20市町村、公共交通機関の利用促す
熊本市など「熊本連携中枢都市圏」を構成する20市町村は交通事業者と協力して、21日に「バス・電車無料の日」を実施する。20市町村を走る路線バスや熊本市電などが無料で利用できる。公共交通機関の利用を促し、都市部を中心に慢性化している交通渋滞の解消にもつなげたい考え。 無料になるのは各社の路線バスや市電、熊本電鉄の電車のほか、乗り合いタクシーなど一部のコミュニティー交通。JR九州や南阿蘇鉄道、空港リムジンバスなどは対象外だ。 路線バスや熊本電鉄の電車は乗車時に整理券を取り、降車時に指定の回収場所に入れる。市電や熊本城周遊バス「しろめぐりん」は整理券がないので、そのまま乗り降りする。 「バス・電車無料の日」は今回で5回目。熊本市の予算は4千万円で、各市町村内での乗車実績に応じて他の市町村にも負担を求める。熊本市交通企画課は「これを機会に公共交通を利用してもらい、今後も使ってもらえるとうれしい」と話している。交通企画課☎096(328)2510。
熊本連携中枢都市圏は少子高齢化の中、地域経済を活性化して持続可能なものにするため、中枢都市である熊本市と近隣市町村が連携する仕組み。(山下雅文)