西武・アギラー「ホームランに対するこだわりはない」 新4番が覆したイメージと新たな魅力
◆オープン戦・西武6―5広島(20日、ベルーナドーム) 西武の新4番、へスス・アギラー内野手(33)が2打席連続で勝ち越し適時打を放って勝利に貢献した。 ■秋山幸二さんが〝伝説のバク宙〟披露!? 【動画】 米大リーグ通算114本塁打の長打力だけでなく、走者を返すための巧みな打撃も披露している。栗山の2点適時打で2-2に追いつき、なおも1死一、二塁の場面で打席に立つと、1ボール2ストライクと追い込まれながら4球目の真ん中低めの速球を流し打ち。右翼線に運ぶ適時二塁打で勝ち越した。「逆方向を意識して打席に入った」と大瀬良の146キロの速球に逆らわない巧打が光った。 3-3に追いつかれた直後の5回は1死二塁から3番手の岡田の外角速球を中前に鋭くはじき返した。「同点の場面だったから強く振ることだけ考えていた」と場面場面でテーマを変えて打席に立って快打を生んだ。 ファンからは本塁打を期待する声援が多いが、「個人的にはホームランに対するこだわりはない。最初の二塁打もそうだったが、ランナーがいる時はなんとか返して得点できるように意識している。その意識でホームランが出れば、それでいい」とアギラー。チームの勝利を優先する臨機応変なバッティング。開幕が近づくにつれ、新4番打者の魅力が膨らんでいく。
西日本新聞社