<一球入魂・’22センバツ木更津総合>第5部 選手紹介/1 越井颯一郎投手/中西祐樹主将/芦川正真内野手 /千葉
18日に開幕する第94回選抜高校野球大会(毎日新聞社、日本高校野球連盟主催)に出場する木更津総合。ベンチ入りが予想される選手を紹介する。【長沼辰哉】 ◇最速146キロ、防御率0.93 越井颯一郎投手(2年) エースナンバーを背負い、昨秋は公式戦11試合のうち9試合に登板。最速146キロの直球と高速の変化球を使い分ける巧みなマウンドさばきで防御率0・93をマークした。 「気持ちを前面に出せるから」と投球時に「よいしょ」と声を出す。気迫だけでなく、より直球が生きるよう変化球にも磨きをかけてきた。 千葉市稲毛区出身。「親元を離れて自立したい」と寮生活を送る。「一日中、考えることができるように」と、自室の机の上にはその日の投球の自己分析を記す野球ノートが開いて置かれている。 センバツでは「野手に積極的に声を掛けて一体感を作り、自信あるプレーを見せたい」と気合は十分。 ◇積極的に仲間を鼓舞 中西祐樹主将(2年) 1年生の秋季県大会から正捕手として出場。持ち味の配球とスローイングで、エースの越井らと組むバッテリーには安定感がある。 昨夏の新チーム発足時から主将として総勢45人の部員をまとめる。身長166センチとチームでは小柄だが、「常に一生懸命で手を抜かない」と部員から信頼され、五島卓道監督も「歴代の中でもキャプテンシーがある主将」と評価する。目指すチーム像は「言いにくいことでも積極的に言い合って、声が出ているチーム」といい、練習中は自ら大きな声で仲間を鼓舞してやる気を引き出す。 甲子園では「強打者を警戒して変化球で逃げるのではなく、しっかりとコースを突いて攻めの配球をしていきたい」と意気込む。 ◇長打力でチームに貢献 芦川正真内野手(1年) 公式戦での初本塁打が、拓大紅陵と対戦した秋季県大会決勝の初回で放った満塁本塁打。長打力でチームに貢献し、昨秋の公式戦の打率は4割2分3厘と打線の中軸を担う。 駒を進めた関東大会は新型コロナウイルス感染拡大の影響で1週間延期された。その期間は「バッティングフォームを見直すことができた」とプラスに捉え、同大会準々決勝の東海大相模(神奈川)戦初回には「練習通り」という2点適時二塁打で序盤の流れを作った。 捕手をしていたが、新チーム発足とともに一塁手に転向。打撃だけでなく「守備から流れを作ることができるような頼れる一塁手になりたい」と話し、センバツに向けて気炎を上げる。=随時掲載