デヴィッド・クローネンバーグ監督の「ザ・フライ」ユニバースを舞台にした映画が発表 監督は『ナニー』のニキヤトゥ・ジュース
「ザ・フライ」の新作映画企画が進行中であることが発表された。しかしリメイク映画ではなく、監督もデヴィッド・クローネンバーグではないという。 「映画」画像・動画ギャラリー Deadlineによると、高い評価を得た2022年公開のホラー映画『ナニー』のニキヤトゥ・ジュース監督が、クローネンバーグによる1986年の名作『ザ・フライ』を基にした新作映画を進めているとのこと。しかし同報道では、この新作は単純なリメイクではなく、「『ザ・フライ』ユニバースを舞台にした」映画だと強調されている。 現時点では、それ以上の詳細は不明だ。Deadlineが指摘しているように、この映画はボディホラーがちょっとしたブームになっている時期に公開されることになる。風刺ホラー映画『The Substance(原題)』は好意的な口コミで話題となり、1700万ドル(約25億9000万円)の低予算で4300万ドル(約65億5000万円)の世界興行収入を叩き出している。 クローネンバーグ監督の『ザ・フライ』は、1957年の同名短編小説と1958年公開の『The Fly』(邦題は『蝿男の恐怖』)を下敷きに、実験が失敗して恐ろしいハエのクリーチャーに変身し始めた科学者を描いた作品。主演はジェフ・ゴールドブラムとジーナ・デイヴィスで、恐ろしい特殊効果が話題となり、ハリウッドの映画史に名を残した。 新作映画で監督を務めるジュースは、かなりホラー分野で引っ張りだこのようだ。Deadlineによると、ジュースは『ナイト・オブ・ザ・リビングデッド』の続編を監督する予定で、さらにユニバーサルとジョーダン・ピールのMonkeypaw Productionsによるプロジェクトも存在する。後者はジュースの短編映画『Suicide by Sunlight(原題)』の長編版となる。 「ザ・フライ」シリーズから誕生する新作映画の詳細を知るにはもう少し待つ必要があるが、現代の特殊効果が、あのユニバースでどんなものを生み出すのか興味を惹かれると同時に、早くもゾっとしてしまいそうだ。
Alex Stedman