手作り花火、秋の小雨に負けじと華やかに 流れ落ちる火花に大歓声
長野県下伊那郡阿智村清内路に江戸時代から伝わる「手作り花火」(県無形民俗文化財)が6日夜、上清内路諏訪神社で奉納された。時折小雨がぱらつく中、次々と仕掛け花火が披露され、訪れた約450人は万雷の拍手を送った。 【動画】晩秋の花火、下から見る?横から見る?
「昔からの楽しみ」
上清内路地区の住民ら51人による「上清内路煙火同志会」が手作りした仕掛け花火は12種類。150メートルに渡るワイヤから滝のように火花が落ちる「大滝」は5年ぶりの披露となり、4匹の竜を描いた直径3・5メートルの円盤が回転する「大シャクマ」で会場は大きく沸いた。 上清内路出身の佐々木アキ子さん(83)は例年、長野市からこの時期に帰省する。「生まれたころからある花火で昔からの楽しみ。若い人たちも携わってくれて、これからも続いてほしい」と願った。 13日夜には下清内路地区の神社でも奉納される。