’19熊本西 センバツ 選手紹介/7 古閑世蓮内野手/押川将登外野手 /熊本
<第91回選抜高校野球> ◇震災支援の恩返しを 古閑世蓮内野手 2年、白川中 175センチ、80キロ 部員44人の中で唯一、体育コースに在籍。週2回、授業の一環で取り組む筋力トレーニングではベンチプレス80キロを上げる。恵まれた体格から繰り出されるフルスイングで、ここ一発の長打に期待がかかる。熊本市中央区の実家はラーメン屋を営むが、2016年の熊本地震で店舗兼自宅が半壊。家族で車中泊を続け、全国から寄せられる支援に感謝した。「ありがとう」と刺しゅうしたグラブを手に「元気なプレーを全国に見せたい」と3年前の恩返しを誓う。 ◇代走用にフォーム改善 押川将登外野手 2年、清水中 168センチ、63キロ 50メートル6・1秒の俊足が自慢だ。代打で出場した昨秋の熊本大会決勝。内野安打で出塁すると、すぐさま二盗を決めて好機を演出し得点につなげた。「甲子園では代走での起用が多いはず」と予想し、今冬は低い重心のまま加速できるよう走塁フォームを改善。「練習で8割近い盗塁成功率を達成した」と手応えを実感する。目標は昨季パ・リーグ盗塁王、日本ハムの西川遥輝選手。チームの韋駄天(いだてん)は「もっと速く走り、得点に絡みたい」と大舞台での飛躍を誓う。