【中日】3試合ぶりスタメン復帰の主砲が延長12回決勝打! リーグ4位浮上に「自分は全力を尽くすだけ」
◆日本生命セ・パ交流戦 オリックス1―2中日=延長12回=(2日・京セラドーム大阪) 手負いの主砲が意地を見せた。中日・中田は持ち前の勝負強さを発揮した。1―1の延長12回2死二塁。右腕・阿部の甘いカットボールを強振だ。「すごく気持ちが入っていた。打てると思ったボールに自分のスイングをするだけでした」。左越えの決勝二塁打を放ち、塁上でガッツポーズ。5月28日に右太もも裏痛から1軍復帰後初打点を挙げ、2試合連続の逆転勝利に導いた。 3試合ぶりにスタメンに名を連ねたが、状態は万全ではなかった。同30日の西武戦(バンテリンD)で左膝付近に自打球を当てて負傷。まだ腫れは引いておらず、「痛みはもちろんあります」と明かす。それでも、試合に出ている以上は言い訳しない。「それまで(の4打席は無安打で)ふがいない打撃をしてしまっていた。最後に決めることができて良かった」と、安どの表情を浮かべた。 チームは2カードぶりに勝ち越しを決め、リーグ4位に浮上した。「自分は全力を尽くすだけ。チーム全体でもっと一つになって、一試合一試合を大事に戦っていくことができたら」。唯一無二の存在感で、立浪竜を上昇気流に乗せる。(小松 真也)
報知新聞社