特集「キャッチ」福岡のグルメと人情を発信 インフルエンサーは元CA コロナ禍で仕事を失って見えたこと
FBS福岡放送
特集「キャッチ」です。正座をして丁寧にあいさつをするこちらの女性。SNSで見たことがある人もいるかもしれません。元キャビンアテンダントでフォロワー25万人の人気インフルエンサーです。世界中を飛び回っていた女性が魅了されたのは、福岡のグルメと人の温かさです。 【画像】特集「キャッチ」福岡のグルメと人情を発信 インフルエンサーは元CA コロナ禍で仕事を失って見えたこと
■グルメインフルエンサー・りりさん 「外に出ると、ありがたいことに声をかけていただくことが増えました。『いつも見てます』とか。」 茨城県出身で福岡市に住む、りりさん(29)は、福岡を拠点に「元CAのグルメ旅」のアカウント名で活動するインフルエンサーです。TikTokとインスタグラムを合わせたフォロワー数は25万人を超えています。
1分ほどのショート動画は、トレードマークの店先で正座してのお辞儀、店のおすすめのメニューを豪快にほおばるテンポの良さが特徴です。
グルメインフルエンサーとして活動しているりりさんですが、3年前までは海外の航空会社のキャビンアテンダントでした。幼いころからの夢だったキャビンアテンダントとして32か国を飛び回り、フライトの合間には各地のグルメなどを楽しみながら充実した日々を送っていました。 しかし、新型コロナウイルスによって人生は大きく変わりました。 ■りりさん 「月1本くらいしかフライトが入らない月も出るようになって、レイオフ(解雇)されるといううわさも回ってきていたので、いつだろうなとうすうす感じていました。」 就労ビザの有効期限が切れたため、一時帰国しました。 ■りりさん 「(滞在先の)ビザの申請が下りなくて『申請が下りないということは現地で働けないよね。ということは解雇だよね』という感じで、日本にいた時に1本電話をもらった。ボロボロに泣いて何も言えなくなっちゃって。人生をかけてCAになったからこそ、仕事を失った時に何も残っていなかったんです、私に。」 りりさんは、キャビンアテンダントのころからSNSでライブ配信していました。解雇された後、日本各地をライブ配信しながら巡る中、福岡で転機が訪れました。 ■りりさん 「福岡のおいしいご飯屋さんに行くのが私の生きがいだったんです。こんなおいしいものがあるじゃんと気づいて、これをコンテンツにできないかなと思ったのがきっかけで、食べる動画を撮り始めました。」