入荷戻ってきたコメも品質が劣化…『台風と猛暑』が与える秋の味覚への影響 葉物等は生産減り価格が高騰
米不足が解消の兆しを見せていますが、価格は大きく上昇しています。そして猛暑が、秋の味覚にも影響し、価格が上昇しています。 【動画で見る】入荷安定してきたコメも品質が劣化…『台風と猛暑』が与える秋の味覚への影響 葉物等は生産減り価格が高騰 名古屋市千種区のスーパー「サンエース 春岡店」。 サンエースの担当者: 「入荷が安定してきまして、だいぶ落ち着いてきました」 9月に入ってもコメ不足は続いていましたが、このスーパーでは2日に1回仕入れていて、8月中旬には20袋しか入荷できなかったのが、新米の収穫が本格化した今は5倍の100袋まで入荷量が増加しました。11日の昼頃でも、棚にはまだ商品が残っていました。
しかし、価格の上昇が気になります。この店では「愛知県産こしひかり」新米が5キロ3111円と、2023年よりも3割ほど価格が上昇しています。 サンエースの担当者: 「古米・新米ともに、猛暑によりお米の品質が劣化しておりました。需要と供給のバランスでお米が高くなってきました」 コメ不足は解消に向かっていますが、暑さは収まりそうにありません。 11日も名古屋で最高気温が35.9度など、東海地方各地で猛暑日となりました。
この猛暑は秋の味覚にも影響を与えています。 サンエースの担当者: 「台風の影響を受けまして、ホウレンソウなどの葉物類が例年と比べまして50~60円ほど高くなっております。雨に打たれまして、葉っぱに傷がついたり破れたり」 ホウレンソウは例年214円ほどが279円に。レタスは北関東で壊滅的な影響を受け、例年214円ほどが322円です。
サンエースの担当者: 「ナスやキュウリは傷がついたものが多くなっております。その結果、相場が上がってきております」 ナス3本は例年214円ほどが322円。キュウリ1本も例年73円ほどが117円に。
台風10号と猛暑続きの影響で葉物野菜などの生産が減少し、価格の高騰を招いているといいます。 お値打ちになっているものもあります。 サンエースの担当者: 「秋を迎えまして、旬の国産のカボチャが例年から1~2割ぐらいお安くなっております。カボチャは台風の影響を受けなかった」
北海道のカボチャは例年214円ほどが150円に。キャベツもこの時季は需要が少なく、群馬産で例年214円ほどが195円で販売していました。