高橋大輔さん「試合よりテスト不安」な中3時代 地元・岡山でトーク
来年1~2月に岡山県でも国民スポーツ大会(国スポ)冬季大会が開かれることを応援する狙いで、フィギュアスケートの2010年バンクーバー冬季五輪銅メダリストの高橋大輔さんと18年平昌冬季五輪代表の田中刑事さん(ともに倉敷市出身)によるトークショーが22日、岡山市北区の杜(もり)の街グレースであった。 【写真】会場に展示された両備グループの車両。115周年仕様の塗装をされたバスも=2024年9月22日、岡山市北区の杜の街グレース、大野宏撮影 国スポ冬季大会では、県内2会場でスケートのショートトラックとフィギュア、アイスホッケーが行われる。トークショーはこの日から杜の街グレースで始まった両備グループ創立115周年記念「Rフェス」のオープニングイベントで、県スケート連盟会長でもある小嶋光信・両備グループ代表が司会を務めた。 高橋さんは国体の思い出として「中学3年生で初出場して優勝したんですが、大会の翌日が高校の入試で、試合よりテスト勉強の方が不安で。夜行列車で帰りました」と話した。 高橋さんが田中さんに「選手とコーチとどっちが楽?」と尋ねると、田中さんは「熱意はあっても選手が返してくれないと自信がなくなる。自分が先生を困らせたことが、今になって我が身に返ってきています」と答えた。 2人のクラブの後輩で、北京冬季五輪の団体で銀メダルを獲得した小松原美里さん(備前市出身)もサプライズ参加した。高橋さんに「アイスショーでは氷上で歌っていますけど、カラオケの十八番は?」と質問をぶつけ、「秦基博さんの『朝が来る前に』を朝まで」という回答を引き出していた。 高橋さんが「岡山でアイスショーをしたいんですが、なかなか会場が押さえられなくて……」と悩みを打ち明けると、小嶋代表が「できれば来年、2年以内には必ず実行します」と宣言。県連盟と両備グループが事務局となり、岡山市内で開催可能な施設を探しており、「大輔さん中心でプロデュースしてもらう」と話した。(大野宏)
朝日新聞社