初コンタクトを取った武豊とアルリファー

［ＧⅠ凱旋門賞＝２０２４年１０月６日（日曜）３歳上、パリロンシャン競馬場・芝２４００メートル］ 【写真】「豪華４ショット」アイルランドで実現！ 　世界最高峰の一戦、仏ＧⅠ凱旋門賞がいよいよ次週（１０月６日、パリロンシャン競馬場）に迫った。日本馬シンエンペラーが出走する中で、果たして日本競馬界の悲願は成るのか、成らないのか？　さらに今年はレジェンド・武豊（５５）がキーファーズで知られる松島正昭氏が共有するアイルランドのＧⅠ馬アルリファー（牡４・Ｊオブライエン）とともに参戦。自身１１度目の挑戦となるが、長年の夢への可能性をレジェンドが本紙に語った――。

２泊５日の弾丸遠征

　武豊騎手とキーファーズの松島正昭代表が現地時間の２４日、アイルランドのジョセフ・オブライエン厩舎に登場した。日本から約２４時間のフライトを経て２泊５日の弾丸遠征を敢行。そのお目当ては凱旋門賞に出走を予定しているアルリファーだ。 　２４日午前６時５０分、同厩舎のプライベート調教場「オウニングヒル」に到着。厩舎で待っていたジョセフ調教師との打ち合わせを終えると、いよいよアルリファーと初対面の時を迎えた。 　午前７時１０分。アルリファーと武豊はＪオブライエン厩舎の管理馬約３０頭とともに１０～１５分の運動を行った後、上り坂のウッドチップコースを２本駆け上がった。この日は「もう馬はできているので、そんなに強い調教はいらない」（ジョセフ師）とのことから、追い切りというよりは速めのギャロップだったが、迫力は十分。１本目は軽めで２本目は強め。リードホースを追いかける形で、上々の動きを披露した。 　近くで見守った松島オーナーが「すごいなあ」と感嘆の声を上げれば、調教を終えた武豊も「グッド！」と満面の笑み。鞍上は「すごくおとなしくて、乗りやすい。今日は軽いところだったけど、フットワークがいいし、柔らかくてさすがにいい馬。レースを見た印象通り。今日乗って、レース前にどんな感じだろう？と考えたり、いらない心配が消えたのはよかった」と本番へ好感触を伝えた。