【やりとりを入手】闇バイトの言葉巧みな勧誘手口 甘い文句に隠語を羅列 名古屋の会社が調査
メ~テレ(名古屋テレビ)
首都圏などで相次ぐ凶悪事件。犯行のきっかけとみられるのが、闇バイトの存在です。 言葉巧みに、犯罪に加担させる勧誘の手口に迫りました。 闇バイトは、どの程度世の中に広がっているのか。 愛知県警は先日、特殊詐欺事件で去年検挙した178人のうち、4割がSNSの闇バイトで応募していたという分析結果を示しました。 今年に入って「X」上での闇バイト募集の書き込みに対して、自動で警告のリプライを送るシステムを導入していますが、闇バイトに勧誘する投稿の数は減少していません。
闇バイト募集の実態を調査
若者たちを犯罪へと誘う闇バイト。実際に応募してしまうとどうなるのか。 名古屋にある特殊詐欺などの対策サービスを提供する会社トビラシステムズ。こちらの会社では闇バイトへの啓発のため、実際にSNS上にある募集に応募し、実態を調査したといいます。 「募集の内容は非常に簡単な仕事で楽して高額な収入を得られるというような、甘い文句が書かれていたり、実際の仕事内容が明確に書かれてないという特徴がある」(トビラシステムズ 柘植悠孝さん) 実際にSNSに書き込まれていた闇バイトの募集と思われる投稿。 25万円という高額な報酬が書かれているだけのシンプルな投稿。「闇バイトに加担してはダメ」と書かれているのは、投稿を見た人に安心感を与える意味があるといいます。
隠語や秘匿性の高いアプリで勧誘
この投稿には「UD」という見慣れない単語がーー 「『UD』は『受け子』や『出し子』と呼ばれるものの隠語。受け子はキャッシュカードなどを被害者のところに行って受け取るとか。出し子はATMに行って盗んだキャッシュカードでお金を引き出す人の隠語」(柘植さん) このような投稿にダイレクトメッセージで返信するとーー 「その後はSNS上というよりは、秘匿性の高いメッセージアプリ『テレグラム』や『シグナル』が有名で、アカウントを交換してやり取りを行う」(柘植さん) そこではさらに一歩踏み込んだ仕事内容についての話がされるといいます。 Q.大量のお金の写真があるが 「夢を見させるというか、稼げる具体的なイメージを持たせるため、こういう画像を送ってきたりする」(柘植さん)