引き分け以上でGL突破(Koki NAGAHAMA/JMPA)

　スポーツ仲裁裁判所(CAS)は31日、カナダサッカー協会(CSA)がカナダ女子代表に対するパリオリンピック勝ち点6剥奪処分の取り消しや軽減を求めた訴えについて、棄却したことを発表した。国際サッカー連盟(FIFA)による処分は有効となり、日本女子代表(なでしこジャパン)は同日に行うグループリーグ最終節を引き分け以上で終えれば、自力でGLを突破できることが確定した。 【写真】あのちゃんの日本代表ウェア姿などに反響「削除しないで」「可愛い」「時代を先取り」 　カナダ女子代表を巡ってはFIFAが27日、初戦ニュージーランド戦前に相手の練習場上空にドローンを飛行させたとして、スパイ行為を認定。「悪質性」や「五輪という大会の権威」などを考慮し、罰金に加えて勝ち点6剥奪という重い処分を発表した。その結果、カナダはGLで2連勝を飾ったにもかかわらず、勝ち点0という戦績となっている。 　これに対してCSAは処分が重すぎるとし、CASに処分の見直しを求めて控訴。パリ五輪女子サッカーは各組上位2チームに加えて各組3位のうち上位2チームが準々決勝に進めるレギュレーションのため、裁定結果によっては各国の突破条件に影響する可能性も考えられていた。 　しかしCASの判断により、カナダは勝ち点0で最終節を迎えることが決定した。カナダが入るA組は3位の勝ち点が3以下になることも確定。第2節を終えて勝ち点3を獲得しているなでしこジャパンは、ナイジェリア戦を引き分け以上で終えると自力で8強入りが決まる。 　なでしこジャパンのGL最終節は日本時間31日24時にキックオフされる。 【サッカー女子グループリーグ順位表】 ☆=突破が決定済み [グループA] 1.コロンビア(3)+1 2.フランス(3)0 3.カナダ(0)+2 4.ニュージーランド(0)-3 ※カナダは勝ち点6剥奪処分 [グループB] 1.☆アメリカ(6)+6 2.ドイツ(3)0 3.オーストラリア(3)-2 4.ザンビア(0)-4 [グループC] 1.☆スペイン(6)+2 2.日本(3)0 3.ブラジル(3)0 4.ナイジェリア(0)-2