<まるぴ>OLから転身のブレイク、不安だった水着撮影も「ここは見つけた居場所、認められた大切な価値」
SNSで「かわいい子が現れた!」と話題になり、昨年(2022年)4月のデビューから一気にブレイクしたまるぴ。各雑誌の表紙を次々に飾り、11月1日にはファースト写真集「まるごと」(講談社)も発売された。グラビアでは元気いっぱい、まぶしい姿を見せているまるぴだが、この仕事を始める前はOLとして働き、芸能界に興味はありつつも、自分に自信が持てない女性だったという。グラビアの世界はそんな彼女が見つけた「自分の居場所」「自分の価値」と言える場所。OLを辞めて、この世界に飛び込んだ決意を聞いた。 【写真全14枚】ブレイク中の“あざかわガール”まるぴ。撮りおろし&写真集カット ■自己肯定感は低かった。グラビアで認められたことに驚き ――SNSで見つかり、デビューしてすぐにブレイク。人気の実感はありますか? そもそも水着のお仕事をするとは夢にも思っていなかったので、私にそんな需要があったのかとびっくりです。芸能のお仕事には興味はありましたけど、「とてもとても、私なんて…」というくらい高みの場所だと思っていましたから。自分の体に自信もなかったので、グラビアモデルなんてできるわけがないと思っていたからなおさらです。一番最初が「週刊ヤングマガジン」の巻末グラビアで、あのときがようやく自分に自信が持てた瞬間だったなと思います。 ――とても明るい印象なので、ちょっと意外です。それまでは自己肯定感が低いタイプでしたか? 低く見えないように、自分を取り繕っていた気がします。実際は人から見られるのが苦手で、外にも出たがらないタイプというか、それも自分に自信がないからだったんですよね。でも、憧れはありました。「ああいう風になりたいなあ」って。だから、まるぴのときの私はなりたかった自分になれているような気持ちです。グラビアというのに最初は不安もありましたけど、今は見つけた居場所、認められた自分の大切な価値だなと思っています。ファンの方からの応援が届くと自信が持てますし、皆さんに求めていただける限りはずっと続けていきたいお仕事です。 ――以前はOLをしながらサロンモデルの仕事をしていたそうですね。それも芸能関係とは無関係な職場ですか? はい。普通の一般職です。平日はOLとして会社で働いて、土日にモデル、芸能の仕事をしていました。 ――OLを辞めて、この世界でやっていくと決めたきっかけは先程の憧れですか? それもですが、現実的な問題として、時間が足りなくなってしまったんですよね。OLの仕事は好きでしたし、どちらも本職という気持ちでしたが、芸能の仕事をいただくようになってからどうしても両立ができない状況になってしまって。例えば演技のお仕事だと1週間は必要になるし、準備も考えたら1か月はほしいなとは思っても、それは無理じゃないですか。モデルにしても土日だけの時間だとできることに制限が多くなり、いただくお仕事に対して100パーセントを出し切れていない悩みが大きくなってきたんです。なので、どちらの時間を取るかというときに、100パーセント以上を注いだまるぴを皆さんに見ていただきたいという思いから、OLを辞めてこの世界で頑張っていこうと決意しました。 ――そのとき、ご家族はどういう反応でしたか? むしろ家族は後押しをしてくれました。グラビアだからと言ってネガティブな言葉は一切なく、父も母も、私のやりたいようにするのが一番だよと言ってくれました。困ったとき、悩んだときはだいたい母に相談して決めていて、そういう両親なので、私にとって今も家族が一番の相談相手、一番頼りにしている存在です。 ■彼シャツカットは“モデルまるぴ”の挑戦 ――水着の仕事を始めてみた感想はどうですか? 最初はやっぱり不安はありました。今も毎回緊張しますけど、スタッフの方が本当に温かくて、和やかな現場を作ってくれるんですよね。撮影でしか味わえない、“まるぴ”という作品を一緒に作り上げようという気持ちを強く感じさせていただける現場だと思っていて、いざ撮影が始まると楽しすぎて困っちゃいますね(笑)。お仕事というより、思い出作りに来ているみたいな気持ちになっています(笑)。 ――今回の写真集はタイ・サムイ島でのロケです。撮影中のエピソードがあれば教えてください。 撮影中というか、撮影前の出来事なんですけど。このお仕事をして、初めての海外ロケだったんですよ。そもそも海外旅行自体ほとんど経験がなくて、入国審査でいつもドキドキしちゃうんですよね。凝り症だからマッサージ機を持っていったんですけど、形状が向こうにないタイプだったから、「オイ、これは何だ!?」と検査官に怪しまれて大変な目に遭いました。せっかく持ち込みOKなもの、変換プラグとかも調べて準備万端で行ったのにそれが裏目に出て。あそこでだいぶ顔が老けた気がします。ずどん、と(苦笑)。戻れるなら初日の撮影はホントにやり直したいですね。あの失敗がなければもっといい笑顔で撮ってもらえたのに(笑)。 ――では、お気に入りのカットはどれになりますか? 決められないくらい好きなカットがあって、それでも選ぶとしたら、顔のアップ写真です。今回、アップのカットが多めになっていて、中には実際の私の顔より写真の方が大きかったりするんです。なので、まるぴのドアップ顔をこれでもかと堪能していただけるとうれしいです(笑)。 ――「これ好きだな」という水着はありましたか? 衣装は水着も含めて全部が好きで、自分的に珍しいのは表紙にもなっている白Yシャツです。普段の生活でこういう彼シャツみたいな着かたをしたことはなくて、それをナチュラルに着こなして撮影するというのは“モデルまるぴ”のチャレンジでもありました。カットでいうと、写真集の最後のページ。そのカットが今回の一番のお気に入りかもしれないです。 ■動いているまるぴを届けられるような活動を ――スタイル抜群のまるぴさんですが、維持をするために毎日心掛けていること、実践していることはありますか? 私、食べ物で太りやすい体質なんです。そんなに食べたつもりはないのに、すぐに体に出てしまうんですよね。だからといってダイエットで痩せても、今度は骨が出るだけできれいな体にならなかったりして。やっぱり食べて栄養は取らないとダメだと思って、色々試した結果、フルーツにたどり着きました。ビタミンも豊富だし、旬のフルーツをとにかく毎日食べています。それから肌もきれいになりましたし、前よりかわいくなれた気がします。無理なダイエットより、フルーツをたくさん食べる! これが私の一番の療法なので、同じ悩みを抱えている方はぜひ実践してみてください。 ――今後、撮影以外でチャレンジしたい仕事はありますか? 今も演技のお仕事をいただいてはいますが、もっとできるようになればいいなと思っていて、いずれはドラマのレギュラーや映画の主演も掴みたいです。それが1つの夢であり、挑戦。もう1つが、大好きなバラエティ番組への出演です。マルチに活動にしたいと思うので、演技のお仕事、テレビへの出演機会を増やしていって、写真だけでなく、動いているまるぴをファンの皆さんに見てもらえるように頑張りたいです。 取材・文・撮影:鈴木康道