マクラーレン史上最速のスーパーカーは計1275馬力のPHEV 新型「W1」世界初公開 限定399台はすでに完売
限定399台、価格は3億9000万円、しかも全車売約済み!
マクラーレン オートモーティブは2024年10月6日(英国現地時間)、真のスーパーカーの究極形と謳う「W1(ダブルワン)」を発表しました。 【画像】究極のスーパーカーは限定399台! マクラーレン新型「W1」を写真で見る(27枚) どんなクルマなのでしょうか。
現代のスーパーカーの原点的存在として1992年に発表された「マクラーレン F1」、プラグインハイブリッド機構を採用して2012年に発表された「マクラーレン P1」。この2台の革新的な継承モデルとして「マクラーレン W1」は登場しました。 W1は真のスーパーカーの究極形であり、クラストップのパフォーマンスを目指すマクラーレンの精神が込められています。その基盤は、すべてのマクラーレン スーパーカーを支えてきた中核理念です。 それはつまり、壮大なパワーを支える最先端のエアロダイナミクスと軽量シャシ テクノロジー、そして卓越したダイナミクスと一体感などです。どんな状況であっても完璧なドライバー環境を提供し、ビジュアルやサウンドでも強烈な印象を与えます。 パワートレーンは、4リッター90度V8ツインターボエンジンにエレクトリックモジュールを組み合わせたプラグインハイブリッド システムを採用しています。 エンジン単体でも最高出力928psを発生します。1Lあたりの最高出力は233psに達し、これはマクラーレンのエンジン史上最高の数値となります。しかも、最高回転数は9200rpmという高回転型です。 こ れに組み合わされるエレクトリックモジュールも、最高出力347psと最大トルク440Nmを発生します。電気モーターとコントロールユニットを一体化し、軽量化とパッケージングの最適化を実現しています。 システム総合では、最高出力1275psと最大トルク1340Nmという驚異的なパワースペックを誇ります。これは、想定される主要な競合モデルのハイパーカーをすべて凌駕する性能です。 このシステムを、8速DCTを介して後輪を駆動する、ミッドシップRWDとなります。ですが、リバースはモーターでの駆動となります。 W1のボディサイズは、全長4635mm×全幅2074mm(ミラーをたたんだ状態)×全高1182mm。ホイールベースは2680mm。 マクラーレンの最新モデルであるアルトゥーラと比べると、96mm長く、161mm幅広く、11mm低い、かなりロー&ワイドなプロポーションです。ホイールベースも40mm長いです。 ですが、世界最先端を誇るマクラーレンの軽量エンジニアリングによって、最軽量乾燥重量は1399kgにおさえられています。パワー/ウエイトレシオは911ps/トンと、マクラーレン スーパーカー史上最高の数値を実現しています。 ボディ スタイリングはF1マシンから着想を得たグラウンドエフェクト エアロダイナミクスとマクラーレンのレースモードとを融合させています。 レースモードではフロントが37mm、リアが17mm車高をダウンし、最大1000kgのダウンフォースを発生します。 また、後方に300mm展開する「マクラーレン アクティブ ロングテール」リアウイングを含め、公道走行可能なマクラーレン車で最も先進的なアクティブ エアロパーツを装備しています。 0-200km/h加速は5.8秒、0-300km/h加速は12.7秒以下で、最高速度は350km/hで電子リミッターが作動します。0-300km/h加速のタイムは「スピードテール」を上回り、マクラーレンが基準とするサーキットでは「マクラーレン セナ」のラップタイムを3秒短縮しました。 マクラーレン独自のカーボンファイバー製モノコックは、W1専用の「マクラーレン エアロセル」を採用しています。フロントサスペンションはエアロセルに直接マウントされ、外から見ることができます。 主要なコンポーネントは3Dプリンターで製作したり、チタン製パーツを活用することで軽量化を最大限に進めています。 ドアの開閉はマクラーレン車伝統のディヘドラル式と呼んでいますが、従来までの前ヒンジで斜め上方に開くタイプではなく、いわゆるガルウイング式に開くタイプとなっています。 コクピットではシートはモノコックに一体化され、ドライビングポジションはペダルやステアリングホイールなどを動かして調整します。 世界最高峰のスーパーカーらしく、インテリアはMSO(マクラーレン・スペシャル・オペレーションズ)を活用して、自分だけの1台を創り上げることができます。 世界初採用のマクラーレンInnoKnit をはじめ、ラグジュアリーで革新的なインテリア素材は豊富に用意されています。 マクラーレン W1の生産台数は399台に限定されています。車両価格は、英国付加価値税を含めて200万ポンド(1ポンド=195円として3億9000万円)。 しかし、この399台はすでに売約済みだそうです。日本のオーナーもいるようです。ですが、このW1が公道を走る姿を見る機会は、ほとんどなさそうです。
VAGUE編集部