Amazonから届いたのは身に覚えのない荷物…。ズル賢い詐欺に遭わないための4つのアドバイス
ネットショッピングには特定のクレカ1枚だけを使う
まず最初のアドバイスは、ネットショッピングの際に、特定のクレジットカード1枚だけを使うこと。1枚だけなら注文を追跡するのも簡単ですし、なにか怪しい動きがあればすぐに目にとまるからです。 クレジットカードのリワードはもらえないかもしれませんが、ネットショッピングを1枚のカードにまとめることで詐欺に遭う可能性を減らせるのは価値があるとハワードさんは言います。 次回ネットショッピングをする時には、そのカードを使い、オンラインアカウントに登録してある他のカードはすべて削除しましょう。
1回きり有効なカード番号を使う
2つ目はもっと慎重にしたい時の方法で、オンラインで買い物をするたびに1度しか使えない、使い捨てのクレジットカード番号を利用することです。 もしその番号が不正入手されたとしても、最初の買い物後は悪用されることはありません。 これは、銀行やクレジットカード会社から「virtual card」、または「virtual card number」と呼ばれているものです。 支払い方法を登録しておける利便性はなくなりますが、安全性を得ることができます。
自宅のセキュリティも考えよう
最後のアドバイスは、自宅の玄関先や荷物が届けられる場所に防犯カメラをつけるということです。 値段も高くてちょっと不気味なスマートドアベルのようなものでなくても大丈夫です。防犯カメラは50ドル以下で買えますし、玄関先での荷物泥棒が疑われる場合には証拠がつかめます。 その証拠によって、警察が泥棒や詐欺師を捕まえられるかもしれません。
不審なことがあったらすぐに連絡
もしすでに不審な荷物が届けられて詐欺の疑いがあるなら、すぐに手段を講じてください。 怪しい動きがあってから1~2週間経ってしまっていると、名義人本人の潔白を証明したり、その動きが本当に不正利用だと証明するのも難しくなるとハワードさんは忠告しています。 クレジットカードの請求書を開封しない人や電子明細書を見ない人がたくさんいます。 何か不審な点があれば、すぐにカード会社と小売業者に連絡しましょう。 アメリカン・エキスプレスは、クリスさんの被害についてはコメントできませんでしたが、同社の担当者は金融情報を保護するようにという文書を消費者に送ったそうです。 「もし不審な点があれば、金融機関に直接電話してください。不正利用だと判明したらすぐに必要な処置をとります」と、担当者は話しています。 ハワードさんは、不審な荷物が届いたら小売業者とオンラインチャットでやりとりすることをすすめています。 それによってチャットの記録が残るからです。Amazonがクリスさんに指示したように、小売業者は荷物を捨てていいと言うかもしれませんし、料金前払いラベルを使って荷物を送り返すよう指示されるかもしれません。 事態が解決しても油断は禁物です。「一度狙われてしまったら、また被害に遭うことがあるでしょう」とハワードさんは警告します。詐欺師が、わたしたちの経済活動に侵入する手段は進化しつつあるのです。 「詐欺の手口は変化し続けています。犯罪者はいつも私たち個人の行動や企業のシステムの弱点を探してるのです」とハワードさん。詐欺師が別の弱点を見つけたとしたら、いまから半年後のアドバイスはまったく違うものになるかもしれません。 人というのは何かが自分の身に起きないと、なかなか気をつけるようにはならないんですよね。 ──2022年12月4日の記事を再編集のうえ、再掲しています。 Source: The Magic Store, Clark, Gizmodo
ライフハッカー・ジャパン編集部