Amazonから届いたのは身に覚えのない荷物…。ズル賢い詐欺に遭わないための4つのアドバイス
2021年の秋、コネチカット州に住むクリスさん(仮名)のもとにAmazonから荷物が届いたとき、不自然なことに気がつきました。 自分宛ての荷物をいくつか開けてみたのですが、何だかよくわからないものもありました。一体何だったのか、いまだに不明ですよ。 夫妻のAmazon Primeアカウントには外部から注文された形跡はありませんでした。 クリスさんがAmazonに問い合わせると、荷物を処分してもいいという答えが返ってきました。荷物は6箱、合計で10から12個ほどのものが入っていました。 クリスさんが私に見せてくれたのは、薪ストーブ用の熱で稼働する循環ファン。Amazonでは45ドルから55ドルの商品でした。 ちなみにクリスさんの家には薪ストーブはありません。 最終的に クリスさんは、クレジットカードの請求書に謎の注文の証拠を見つけました。 誰かが彼のクレジットカード番号を入手し、それで注文したのでした。荷物は、結果としてクリスさんのところへ送られましたが…。 こんな不正利用の手口は一見理解しがたいものです。一体なぜクレジットカード番号を盗んで自分のところにも届かないような注文をするのでしょうか。 しかし、事態は見た目よりも複雑だったのです。
ズル賢い詐欺の手口
そのカードの発行会社であるアメリカン・エキスプレスに問い合わせた時、ようやく謎が解けたとクリスさんは話してくれました。 詐欺師というのは、期限切れの古いクレジットカード番号を手に入れたら、そのカードがまだAmazonで使えるかどうかを試すのです。 使えるとわかれば最終的に大きな買い物をして、注文がカードの持ち主のところへ届くとき、玄関先からそれを盗む人というわけです。 Amazonアカウントからカード番号が盗まれたという証拠はないものの、クリスさんはアカウントに期限が切れた古いクレジットカード番号を登録したままにしていました。 アメリカン・エキスプレスからは、古いカードはアカウントから削除するようにと言われたそう。