ノロウイルスによる食中毒相次ぐ 佐賀の高齢者施設に福岡の保育施設… 手洗いの徹底や食品の取り扱いに注意を
7日、佐賀県は有田町の高齢者施設でノロウイルスの集団感染が発生したと発表しました。 施設の職員と利用者あわせて20人が嘔吐や下痢、発熱の症状を訴え、回復傾向にあるものの2人が入院しているということです。 ■高齢者施設の利用者ら20人が集団感染調理者に先行症状も 佐賀県によりますと、4日午後、有田町のデイサービスセンターさくら苑から、「朝方から、施設の入所者と職員、10人以上が嘔吐、下痢、発熱の症状を呈している」と、伊万里保健福祉事務所に連絡がありました。 保健所が調べたところ、さくら苑の厨房で調理された食事を提供している、4つの高齢者施設で入所者17人と職員3人、計20人が同様の症状を発症、全員回復傾向にあるものの2人が入院しています。 このうちの3人の便からノロウイルスが検出されたため、食中毒と断定したということです。 佐賀県によりますと、2日に昼食で提供されたちらし寿司などが原因とみられるということです。 2日の調理に従事した職員に、調理前から嘔吐や下痢の症状があったということで、保健所は体調不良者が調理に従事しないよう、厳重に注意したということです。 ■福岡市の保育施設でも園児10人がノロウイルスに集団感染 一方、福岡市早良区の保育施設では、今月3日から7日までに0歳から3歳までの園児10人に下痢や嘔吐などの症状が出ました。 検査の結果、園児5人からノロウイルスが検出されましたが、重症者はおらず、全員快方に向かっているということです。 福岡市は施設に対し、感染予防や拡大防止を図るとともに、園児など関係者の健康観察を行うよう指導しています。
RKB毎日放送