こんかイワシをおやきに 氷見の被災事業者が連携、27日から販売
氷見市中央町のレストラン「古粋(こいき)」は同市北大町の「柿太(かきた)水産」と連携し、氷見の郷土食、イワシのこんか漬けを使ったおやきを考案した。能登半島地震で被害を受けた事業者同士が強みを生かして手を携え、復興に向け氷見の食文化をアピールする。27日から古粋と、ひみ番屋街で販売する。 古粋は長野県東御市出身のシェフ、石和(いさわ)良さん(56)が2021年にオープン。昨年8月からは氷見の新たな名物をつくりたいと、長野名産おやきをヒントに氷見の魚や氷見牛などを使った「氷見おやき」を商品化した。現在は5種類をそろえ、累計販売は1万個を超えるという。 柿太水産6代目の柿谷政希子さんから6月に声がかかり、得意とするフレンチテイストの「柿太水産さんのこんかおやき」を作った。クリーミーな味わいの中にこんか漬けの塩味が口の中に広がり、レンコンやマッシュルームを入れることで異なる食感も楽しめるという。石和さんは「復興に向けて氷見を訪れるきっかけの一つになればうれしい」と話す。