【水道代】トイレのレバー「大」と「小」は、どのくらい水道代が違うの?使い分けの基準はある?
ほとんどのトイレでは、水を流す際のレバーに「大」と「小」が示されており、その使い方には基準があります。さらに、レバーの大小で使用する水の量が異なるのです。 ▼節約のためにトイレを「3回に1回」だけ流すのは危険! 節約効果とデメリットを解説 そこで今回は、トイレのレバー「大」「小」の正しい使い方と、その水道代の違いについて解説します。節水を意識している方は、ぜひ参考にしてください。
トイレのレバー「大」「小」どのように使い分ける?
トイレの水を流すときに、大便時には「大」のレバー、小便時には「小」のレバーというように使い分けている方もいらっしゃるでしょう。実はトイレのレバーには、トイレットペーパーの使用量で「大」「小」を使い分けるという目安があります。 株式会社LIXILによると、双方の使い分けの基準は、以下の通りです。ここでは、トイレのレバー大を「大洗浄」、小を「小洗浄」としています。 【大便時】 ●小洗浄は使用せず、大洗浄を使う ●一度に流すトイレットペーパーの量は約5メートル 【小便時】 ●トイレットペーパーの使用量が約2メートル以下の場合は小洗浄 ●トイレットペーパーの使用量が約2メートルを超える場合は大洗浄 大便時には「大」のレバー、小便時には、トイレットペーパーの使用量が2メートルを超えているかどうかを基準にするとよいことが分かりました。ただし、使用しているトイレットペーパーによっては、上記の使い分けをしてもトイレが詰まる可能性があるため、注意しましょう。
「大」「小」レバーのそれぞれにかかる水道代
レバーの使い分けが分かったところで、次は「大」「小」レバーの1回ごとの水道代を比較します。TOTO株式会社によると、各レバー1回分の使用水量は以下の通りです。 ●大洗浄:4.8リットル ●小洗浄:3.6リットル ただし製品によっても、使用する水量は多少異なりますので、あくまでも目安としてください。 東京都水道局では、1リットル当たり0.24円の水道代がかかるとされています。それぞれのレバーにかかる1回分の水道代を計算すると、以下の結果となります。 ●大洗浄:約1.2円 ●小洗浄:約0.9円 1回分の水道代では大きな差は感じませんが、一日に何度も水を流すと、その差は広がるでしょう。 一日に大便を1回、小便を7回したと仮定して、家族4人分の水道代を計算してみます。レバーの大小を使い分けた場合、1人当たり約7.5円/日の水道代がかかり、家族4人で約30円です。 一方で、毎回「大」のレバーで流した場合は、1人当たり約9.6円/日、家族4人で約38.4円の水道代がかかります。その差は約8.4円で、毎回レバーを使い分けることで、1ヶ月に約252円の節約につながります。