那覇市民会館にお別れ 「文化の殿堂」解体へ、感謝を込めて棟下式 沖縄
1970年に建設され、老朽化により2016年に休館した那覇市寄宮の旧那覇市民会館の解体・工事に伴う棟下式(むねおろしき)が14日、同会館敷地で行われた。 【写真】沖縄県民に愛された那覇市民会館
解体後は新真和志支所複合施設建設事業として、2028年度内に中央公民館など7施設が入居する公共施設や民間施設が建設される。 式典は、同事業を担う沖電開発を中心とした特別目的会社「WELLNA MAWASHI」が、「文化の殿堂」として多くの市民に親しまれた同会館に感謝の思いを込めて実施した。 取毀(とりこぼち)の儀で、同会館の特徴であるひんぷんの石垣に木づちを打ち付けた知念覚市長は「近代技術の粋を集めた施設で、46年の歴史で果たした役割は大きい」と延べ、無事故で事業が進むことを願った。 事業に関わる都市建築設計の野原勉代表は、同会館の設計には「父・康輝が所長を務めていた現代建築設計事務所が市のコンペで初めて当選し、建てられた」と説明。親子2代で同会館の業務に関わることに「深い感慨がある」と延べ、感謝を込めて業務に当たる思いを語った。設計は沖縄を代表する建築家の金城信吉さんが手掛けた。
(嘉陽拓也)
The Ryukyu Shimpo Co., Ltd