「アメリカン・レトロ」な魅力 ジープ・グランドチェロキー 4xeへ試乗(1) 2.0LのプラグインHV
広く機能的で居心地のいい車内
フロントシートは電動の16ウェイで、調整範囲が広い。体型に応じて、快適なドライビングポジションを探しやすい。リラックスした、アームチェアのような姿勢へ落ち着くこともできる。 ステアリングホイールの奥には、大きなシフトパドルが備わる。だが、位置が少々遠すぎると感じた。 サミットリザーブ・グレードでは、助手席の正面にも小さなタッチモニターが用意され、オーディオ・ソースの選択や車載カメラの映像を表示できる。中央の肘掛け部分など、収納スペースもふんだん。機能的な車内といえ、居心地もイイ。 大きなボディなだけに車内は広く、リアシート側の空間もゆったり。シートにはヒーターも備わる。 5シーターの場合、荷室容量は533L。想像するより高さ方向が狭く感じられるが、フロア下にフルサイズのスペアタイヤが収まることが理由。本気のオフローダーだから、理解できる。 もちろん、悪路性能は間違いナシ。エアサスペンションが標準で、車高は5段階に調整可能。最低地上高は275mmとなる。 路面とボディが接するアングルは、フロント・オーバーハング側のアプローチが28.2度、ホイールベース間のブレークオーバーが20.9度、リア・オーバーハングのディパーチャーは30度。ランドローバー・ディスカバリーと同等だ。 最大牽引重量は2.2t。恐らく不足はないはずだが、レンジローバー・スポーツのプラグイン・ハイブリッドなどは、より重たいものも引っ張れる。 この続きは、ジープ・グランドチェロキー 4xeへ試乗(2)にて。
ヴィッキー・パロット(執筆) 中嶋健治(翻訳)