18歳の女子高生ビキニ選手は「勉強は学校で済ませ」放課後はトレーニング 「周りから『授業中、姿勢いいよね』って言われることも(笑)」
成長期のトレーニングは心身を整える必須科目
――小池さんも成長期にあたると思うのですが、そういう時期だからこそ気を付けていることは? 小池 今の私が取り組んでいるのは、ビキニフィットネス競技で勝つためのトレーニング。身体の機能を正しいものに整えて、筋肉をつける部位は重点的に筋トレを行います。まだ分からないことも多いので、信頼できるトレーナーさんなどに聞いて実践しています。気を付けてほしいのは運動部の子。無理な重量や回数、雑なフォームなどで、ただ動かすだけのウエイトトレーニングをしてしまうと、ケガにつながりかねません。特に成長期の身体でそれを行うと、現在だけでなく将来の身体にも危険が及ぶかもしれない。何のためにしているのか、目的に合った正しいトレーニングを行うことが大事ですね。 ――骨も筋肉も成長しているからこそ、明確な目的が大事ですね。 小池 トレーニングと同等、もしくはそれ以上に大事だと考えているのがコンディショニングです。ケガの予防の最初はスタジオレッスンがメインだったが、競技を始めてから身体の原理原則に基づいてトレーニングをするようにラッドプルダウンでは重量を扱いつつも、丁寧に引いていく。テクニックよりもフォームを意識するためというのもありますが、トレーニングを実りのあるものにするためにもストレッチや呼吸エクササイズは必須だと考えます! そしてこれは、運動していない子たちもぜひ取り入れてほしいです。私も実体験としてありますが、10代って受験勉強とか友人関係とか、いろいろ悩むことも多いんですよね。心が乱れたときに、簡単なストレッチや呼吸法などのコンディショニングをやってみたら身体の内側から整えられるのですごく良いですよ。健康面でも心の面でも健やかになりますし、生活の効率もアップします。 ――簡単なステップだと、小池さんと同世代の子たちでも始めやすそうです。そこからボディメイクや競技に興味を持つかもしれません。 小池 10代の女の子がいきなりビキニに挑戦するなど、勢いで始めてしまうのはすごく危険だと思っているので個人的には勧めていません。若い時に知識もないまま急激な減量をするのは危険を伴いますし、私もすごく慎重に減量しているので。一方で、ウーマンズレギンスなどヘルシーな健康美を求めるカテゴリーもあります。絞りもそこまで求められませんし、チャレンジしやすいはず。もし、私の周りで競技に興味がある子がいたら、ウーマンズレギンスからチャレンジすることを勧めます。競技をする・しないにかかわらず、10代のうちから心身を整えるためにトレーニングをしておいて損はありません。身体の内側も外側もきれいになっていくのは、何歳であろうとうれしいものですから!
【JBBFアンチドーピング活動】JBBF(公益社団法人日本ボディビル・フィットネス連盟)はJADA(公益財団法人日本アンチ・ドーピング機構)と連携してドーピング検査を実施している日本のボディコンテスト団体で、JBBFに選手登録をする人はアンチドーピンク講習会を受講する義務があり、指名された場合にドーピング検査を受けなければならない。また、2023年からは、より多くの選手を検査するため連盟主導で簡易ドーピング検査を実施している。
取材・文:小笠拡子 撮影:中島康介(大会写真)、岡 暁(制服写真)