伝説的な強さ! 日本人が輝いた欧州最強チーム10選。中田英寿、香川真司らがもたらした栄光
インテル(2010/11シーズン) 監督:ラファエル・ベニテス、レオナルド セリエA成績:2位 コッパ・イタリア成績:優勝 欧州CL成績:ベスト8 日本人選手:長友佑都 イタリア史上初の3冠を達成し迎えた2010/11シーズン、インテルはラファエル・ベニテス監督の下でスタートを切るも、4戦未勝利などもあり、一時セリエAで6位に低迷。12月には成績不振を理由にベニテス監督は解任となった。しかし、レオナルドを後任に迎えると復調。セリエAでは優勝こそ逃したが2位となり、コッパ・イタリアでは連覇を果たした。 インテルの復調はレオナルドの新監督就任だけが理由ではない。冬の補強が大成功だった。サンプドリアからやってきたジャンパオロ・パッツィーニは半年間でリーグ戦11ゴールを奪取。ジェノアから獲得したアンドレア・ラノッキアは、加入後すぐにルシオの相方に定着した。そして、チェゼーナからインテルにやってきた長友佑都もまた、彼らと同じように活躍した。 長友は加入後しばらくベンチスタートとなったが、2月のフィオレンティーナ戦で初先発を飾ると、そこから主力に。チャンピオンズリーグ(CL)の準々決勝では内田篤人との日本人対決を実現させた。また、コッパ・イタリアでは準決勝の2試合でフル出場を達成。決勝のパレルモ戦は右サイドバックとしてフルタイムプレーし、タイトル獲得に貢献している。このシーズン終了後、長友はインテルへの完全移籍を勝ち取ることになった。
セルティック(2006/07シーズン) 監督:ゴードン・ストラカン スコティッシュ・プレミアリーグ成績:優勝 スコティッシュカップ成績:優勝 スコティッシュリーグカップ成績:ベスト8 欧州CL成績:ベスト16 日本人選手:中村俊輔 ゴードン・ストラカン監督体制2年目の2006/07シーズン、セルティックはスコティッシュ・プレミアリーグで圧倒的な強さを示し、2位レンジャーズに12ポイント差をつけて連覇を果たした。また、スコティッシュカップでもトロフィーを獲得。さらにチャンピオンズリーグ(CL)では、グループリーグを3勝3敗という成績で終え、クラブ史上初となるベスト16入りを果たすことになった。 そんなセルティックを中心として牽引したのが、ストラカン監督の“お気に入り”でもあった中村俊輔だ。多彩な左足のキックを武器にサイドから違いを生み続けた同選手はこのシーズン、スコットランドPFA年間最優秀選手賞、スコットランド・サッカー記者協会年間最優秀選手賞、リーグベストイレブン、スコティッシュ・プレミアリーグ年間ベストゴールなど、個人タイトルを総なめ。アジア人選手による欧州リーグでのMVP獲得は史上初の快挙だった。 中村の活躍は国内だけに留まらない。CLグループリーグ初戦のマンチェスター・ユナイテッド戦で芸術的なフリーキックを沈めると、第5節のユナイテッド戦でもFKを決め、世界の度肝を抜いた。CLにおけるセルティックの躍進は中村の左足なくしてなかったと言っても過言ではなく、このシーズンはサポーターの記憶に深く刻まれることになった。