部員数減少で一時は応援辞退も…北条の中高生が合同ブラスバンド結成!地域一丸で奏でるエール
愛媛マラソンスペシャルです。42.195キロに挑むランナーたちに沿道から勇気を与える“演奏”があります。地域一丸となってエールを送る若者たちを取材しました。 先週金曜、北条北中学校です。音楽室で吹奏楽の練習をしているのは、北条北中生だけではありません。一緒に演奏しているのは北条高校の生徒です。 愛媛マラソンでは、北条バイパスの17.5キロ地点で、2017年から毎年北条北中学校吹奏楽部が演奏でランナーを応援してきました。 しかし、今年、部員数の減少で一旦は演奏を辞退することに…。代役を買って出たのが、愛媛FCの優勝パレードでも演奏を披露した北条高校吹奏楽部でした。 北条高校吹奏楽部 岡崎翔顧問: 「地域の方に喜んでいただけたら、生徒たちも嬉しいし生徒たちの力に一番なる。一緒にできて中学生も喜んでもらえるなら。高校生もみんなで演奏できたら、それはそれで楽しいし」 地域の応援の灯を絶やしたくないと、北条高校と北条北中学校、さらに北条南中学校も加えた3校で合同ブラスバンドを結成。 「オール北条」で演奏を届けることになったのです。 岡崎先生: 「中学生、高校生に質問できるかな?質問できる子は上手になるぞ」 中学生: 「低いときに、音が小さくなる」 高校生: 「舌を入れて息を思いっきり入れたら鳴りやすいと思う」 高校生: 「一緒に吹いてみる?」 中学生: 「はい」 中学生: 「自分でもいままで吹いていたけど、もっと勉強になるし楽しい。これからもやりたい」 岡崎先生: 「いこう!Aからいこう!」 レパートリーは、北条北中が演奏していた頃からの鉄板である、ZARDの「負けないで」など全部で5曲。 北条高校の楠岡美虹部長は北条北中出身です。 北条高校吹奏楽部 楠岡美虹部長(2年): 「中一のときに愛媛マラソンで演奏した。もう本当にすごく寒くて。でも、ランナーの方々が演奏してるこっちをすごく見てくれたりしたので、嬉しかった」 北条高校吹奏楽部 楠岡美虹部長(2年): 「妹が中学校で、北中の部長をしていて。あそこに」 妹の千愛さんと、姉妹演奏が実現します。 北条北中学校吹奏楽部 楠岡千愛部長(妹・2年): 「(姉と一緒に演奏は)初めて。緊張するけど嬉しい。走るのは、疲れたりしんどかったりすると思うが、少しでも心が楽になるような演奏を届けたい」 姉 楠岡美虹部長(2年): 「ランナーの人たちを勇気づけられるように、中学生と一緒に頑張りたい」 姉と妹、先輩と後輩。地域の若者たちが奏でるメロディーが、17.5キロ地点でランナーたちの背中を押します。 「私たちも一生懸命演奏します。ランナーの皆さん、頑張ってくださーい!!」