中大エース山口謙作が７回１安打無失点「打たせてとる投球で理想の形で投げられた」
＜東都大学野球：中大2－0国学院大＞◇第4週第2日◇9日◇神宮 中大が投打の柱の活躍で、先勝した。 先発の山口謙作投手（3年＝上田西）が、課題の「4、5回のヤマ」を乗り越えた。「いつも4回、5回で失点している。今日はそこのイニングをいつも以上に集中。この回を抑えてそれ以上を投げることをテーマに投げました」。伸びのいい真っすぐを軸に緩急を使い制球よく4回まで無安打投球。「ボール球が多かったけど、打たせてとる投球で理想の形で投げられたと思います」。7回を1安打無失点に抑え後ろにつないだ。 好投のエースに応えたのは4番の繁永晟内野手（3年＝大阪桐蔭）だ。4回一、三塁から先制の左前適時打。皆川岳飛外野手（3年＝前橋育英）が遊安打で続き1死満塁とすると、伊藤櫂人内野手（2年＝大阪桐蔭）の中犠飛でこの2点。山口からリリーフエースの岩城颯空投手（3年＝富山商）につなぎ、逃げ切った。 清水達也監督（60）は「今年はずっと、つなぐ野球を目指してきた。攻撃も、継投でも変えずにやってきている」と、集大成の秋の手応えを口にした。リーグ戦も後半戦に入り、1戦も落とせない戦いが続く。投打の柱の活躍で、チームは勢いを増す。
