アメリカ大統領選挙で6日午後6時現在で優勢が伝えられているトランプ氏。「もしトラ」から「確トラ」になったとき、トランプ氏はどう舵を切っていくのか。大学の研究者に話を聞きました。 　南山大学国際教養学部の山岸敬和教授。アメリカ政治が専門です。 　先週、アメリカを訪れ学生たちが今回の選挙をどう見ているかなどを取材したといいます。6日午後6時の時点ではトランプ氏の優勢が伝えられていますが…。 Q.トランプ氏が勝つとなった場合、どんな勝利の要因がありえそう？ 「民主党は経済的弱者の党と言われていたのが、社会的な中絶やLGBTQの問題とか価値をめぐる争点に民主党が突っ込んでいって、経済的弱者が置いてきぼりになった。取り残されたみたいなグループ、その人たちがトランプ氏を支えていく。暗殺未遂があって奇跡的に生き残るというようなストーリーが『神に選ばれた』みたいなところも相まって、支持が強まっていくということが起きたんだと思う」（山岸教授） 　 　今回、アメリカを二分する戦いとなっていることについては…。 「例えばLGBTQを認めるか認めないかみたいな、なかなか真ん中の妥協点を見つけられない争点がいっぱい出てきて、それで民主党と共和党が2つに割れていくみたいなことで、この分断とか分極化みたいなことが言われているということです」（山岸教授） 　 　もし「トランプ大統領」となった場合、この分断されたアメリカ社会をどうまとめていくのでしょうか…。 「まとめていくというか、まとめなくてもいいと思っているんでしょうね。彼としたら。トランプ推しの人たちを集めて自分がその上に君臨して、政治をやっていきたいということなんだと」（山岸教授）