スバル、ストロングハイブリッドを順次投入 2.5Lエンジンに120馬力モーター 国内はクロストレックから
スバルは17日、燃費改善効果の高いストロングハイブリッド機構の搭載車を発売すると発表した。国内では「クロストレック」の先行予約を同日から始め、12月の正式発表を予定する。北米市場向けの「フォレスター」にも搭載し、2027年にも現地生産を始める。スバル車を特徴づける水平対向エンジンをベースに、プラグインハイブリッド(PHV)化も容易なストロングハイブリッド機構で燃費規制やユーザーニーズを満たす考えだ。 新機構は、排気量2.5リットルの水平対向4気筒エンジンと四輪駆動システムに、駆動用と発電用の2つのモーター、容量1.1キロワット時のリチウムイオン電池を組み合わせる。モーターなどはトヨタ自動車の「トヨタハイブリッドシステム(THS)」と共通化して開発期間やコストを削減した一方、走行安定性や走破性で独自性を出すため、トランスアクスルは自社で設計した。 駆動用モーターは出力88キロワット(約120馬力)と高出力で、電池容量も従来のマイルドハイブリッド車(HV)から約2倍に増やした。モーターのみでの駆動領域を増やし、燃費はマイルドHVから約2割高めた。燃料タンク容量も約3割増やした結果、航続可能距離は計算上1千キロメートルを超すという。 国内向け「クロストレック」では、従来のマイルドHV車の展開も続けていく。