「ぱにーに」にグランプリ賞 農福連携コン廃棄される農産物を加工
鳥取県内の農業と福祉の連携による優れた取り組みの周知を図る、就労系障害福祉サービス事業所の「農福連携コンテスト」が11月29日、鳥取市のとりぎん文化会館で開かれ、プレマスペース(鳥取市田園町3丁目)が運営する事業所「ぱにーに」がグランプリ賞に輝いた。 コンテストに参加した5事業所の代表者が、それぞれの農福連携の取り組みを紹介し、「ぱにーに」は本来は廃棄される梨などの農産物を加工して百貨店や道の駅で販売していることや、現在の形にたどり着くまでの失敗や苦労、今後の展望を語った。同社の大家陽介取締役は「地産地消の取り組みが花開いた。まだ農福連携の認知度は低いので、周知の一助になれば」と受賞を喜んだ。 県の委託を受けた県障がい者就労事業振興センターが、農業と福祉が連携して農業経営の課題解決や障害者の社会参画推進、生きがい創出などにつなげる「農福連携」を広めようと開催しており、今回で2回目。 表彰式で平井伸治知事は各事業所の取り組みをたたえ「県の資源を輝かしい発想で生かしている。このようなモデルを広げていきたい」と述べた。
日本海新聞