日本vs韓国「竹島問題」が“再浮上”のウラで、日本と韓国の「温度差」の“意外な正体”
これから起きること
私も東京でメディア業界の人たちと竹島問題について話したことがあるが、「取り戻す、取り戻さない」という話ではなく、「いつから日本人は竹島に興味を持ったか」に話題は集中した。集まった業界の方々は30年以上メディア業界で仕事をしながら、少なくとも90年代まで一般人の関心は薄かったという印象だという。確かに、それは日韓問題も北朝鮮問題も似たようなものかもしれない。 今、我々世代が無関心だった問題が、若い世代に引き継がれる、というより押し付けられようとしている。これこそ我々、世代が無関心だった故の「尻拭い」を、若い世代が補おうとしているがそれには無理がある。 我々世代が無関心だったせいで、日韓問題、半島問題は拗れに拗れているからだ。 私も韓国の4月総選挙の結果をみて、唖然として、いまは日本で暮らす準備をしている。 そうした中で感じるのは、日本では政治的な話を聞く機会がほんとうに少ないということだ。反対に、韓国では政治が日常に付き纏いすぎでストレスを感じた。日本の地方にいると「こんなのんきで大丈夫か」と思ってしまうくらい、政治への無関心を感じる。 多分、私が生きている間に竹島問題が解決することは無理なのだろうと思ってしまう。 元徴用工問題については、反発があるものの、韓国内での解決に向けて国民の支持も受けている。竹島問題に関しても何かしらの前進を期待したが、いまはその萌芽も見られない。 韓国の次期大統領選で左派政権が誕生すれば、尹政権が日本と手を取り合った事案はほとんど反故にされるだろう。それよりも文在寅政権で失った北朝鮮への信頼を取り戻そうと躍起になるかも知れない。 私も今「韓国とはそんな国なのだ」と見ながら、何も期待をしない様にしている。一方で、日本で6ヵ月過ごしながら、日本国民の政治への無関心を呼び起こす手段も見出せないでいる。 さらに連載記事『文在寅「回顧録」の“驚きの中身”…! 韓国で「文在寅大復活」という“悪夢のシナリオ”が幕を開けた』では、いま韓国で起きている“もう一つの異変”についてレポートしよう。
豊 璋(在韓国コンサルタント)