欧州日産がアクシオナとの提携、超小型EVと電動バイクを欧州市場に順次導入
日産自動車の子会社である欧州日産はこのほど、アクシオナの自動車ブランドで、超小型電動モビリティの分野で欧州をリードするサイレンスと提携すると発表した。欧州日産はこの提携を通じて、都市部でのドライブに適した超小型EV「ナノS04」と電動バイクを6月からのフランスとイタリアに加えて、9月からドイツ、10月から英国で販売する。「ナノS04」には取り外し可能なバッテリーを搭載 「ナノS04」はL6eとL7eの2グレードをラインナップし、都市でのあらゆる運転ニーズに対応する。航続距離はL6eが175kmで、L7eが149km。最高速度はそれぞれ45km/h、85km/hだ。 「ナノS04」は5.6kWhのバッテリーを2基搭載しており、バッテリーに直接充電することも、「アクシオナ・バッテリーステーション」で充電済みのバッテリーに交換することもできる。また、このバッテリーは取り外しが可能なので、自宅やオフィスでも簡単に充電することが可能だ。さらに、このバッテリーを月額払いのサブスクリプション契約で使用すれば、車両の取得コストを最大30%削減できる。また、同車は「My Silence」アプリも装備しており、ボタン操作だけでキーレスエントリーや位置追跡、航続距離やバッテリーの充電状況の確認など、さまざまな最先端のデジタルサービスが利用できる。 日産のAMIEO(アフリカ、中東、インド、ヨーロッパ、オセアニア)地域でマーケティング&セールスを担当するシニアバイスプレジデントのレオン・ドサーズ氏はこのように述べている。 「電動化の未来に向けて、私たちは多様なニーズにお応えしていきます。アクシオナとの提携を通じて、より多くのお客さまにワクワクする電動モビリティを提供し、EVの魅力を体感していただきたいと考えています」 一方、アクシオナのモビリティ事業とサイレンスのCEOを務めるカルロス・ソテロ氏は、「都市部の運転ニーズは変化し続けています。通勤を含めた都市部での移動手段に求められているのは、より賢く、より小さく、より軽いということです。サイレンスの電動モビリティは、日産の強固な販売ネットワークと提携することで、欧州の都市移動にエキサイティングな新たな選択肢を提供し、より持続可能な未来を築いていきます」と述べている。
MotorFan編集部