藤井叡王の4連覇か、伊藤七段が初タイトルか 叡王戦決着局前に抱負
将棋の叡王戦五番勝負の第5局が20日に指されるのを前に、対局場となる山梨県甲府市の常磐ホテルで19日、前夜祭があった。 【写真】叡王戦第5局の前夜祭で花束を贈られた藤井聡太叡王と伊藤匠七段=2024年6月19日午後6時26分、山梨県甲府市、杉村和将撮影 藤井聡太叡王(21)=名人・竜王・王位・王座・棋王・王将・棋聖と合わせ八冠=と、挑戦者の伊藤匠七段(21)の対戦成績はここまで2勝2敗。藤井叡王にとっては4連覇を、伊藤七段にとっては初のタイトル獲得をめざす戦いで、20日が決着局となる。 前夜祭で藤井叡王は、2019年に「将棋の日」のイベントで常磐ホテルを訪ねた際、同じ場所で開催されていた竜王戦の対局を控室で検討しながら楽しんだエピソード紹介。そのうえで「今回は対局者という立場になりますので皆さまに楽しんで頂けるような将棋を指したい。明日は大きな対局にはなりますけども、全力を尽くして熱戦にしたい」と語った。 伊藤七段は「常磐ホテルを訪れるのは今回が初めてですが、タイトル戦の常連の宿という印象があり、数多くの名局が繰り広げられてきた場所で対局できることをすごく楽しみにしていました」とあいさつ。「明日は大変大きな対局になり緊張感もありますが、しっかりと集中して臨んで良い勝負をお見せできるようにがんばりたい」と述べた。 第5局は改めて先手後手を決める振り駒が行われ、午前9時に対局開始となる。(杉村和将)
朝日新聞社