祝・結婚! 今こそ観たい高良健吾出演映画・ドラマ3選
『ひゃくはち』を手がけた森義隆監督とのタッグで印象に残っている作品が、もうひとつ。伊坂幸太郎の同名小説を連続ドラマ化した「連続ドラマW バイバイ、ブラックバード」。 “ある組織”への借金精算のために、<あのバス>に乗って連れ去られることになった主人公が、監視役の女に付き添われて、付き合っている5人の女性に別れを告げに行く。伊坂幸太郎が描いた不思議な世界観を見事に映像化した一作です。 高良さん扮する主人公・星野一彦は、「あ、この子いいなぁ~」と思った女性と次々とお付き合いをしてみたら、いつの間にか五股をかけてしまっていたという男。まぁ、いわゆるダメンズなのですが、高良さんが演じると何故か憎めない。いや、それどころか、むしろ愛されキャラ感が増しているように感じるのは、高良健吾マジック!? 『ひゃくはち』以来、10年ぶりに森監督とご一緒したことも、ご本人にとっては大きなエポックとなったとか。 いま改めて観ても、高良さんの俳優としての懐の深さが垣間見える隠れた名作です。
高良健吾さんと言えば、俳優業だけでなく、近年は故郷・熊本県の復興のために尽力していることをご存知の方も多いのではないでしょうか。 2016年の熊本地震発生時には、ボランティアとして現地入り。同じく熊本出身の行定勲監督がディレクターを務める「くまもと復興映画祭」に毎年参加するなど、熊本の魅力や文化を発信する活動を続けてらっしゃいます。 その活動の一環で、行定監督が手がけた中編映画「うつくしいひと」が「第29回東京国際映画祭」で特別上映された際、舞台挨拶に駆けつけた高良さんの姿が、私の中では特に強く印象に残っています。 本作の台詞は、全編熊本弁。高良さんにとって子どもの頃から馴染みのある言葉で芝居をすることは、とても楽しい体験だったとのこと。さらに「熊本の姿を映像として残すことは、とても意味があること。映画の力を借りながら、(故郷に)恩返しすることができたらいいなと思っています」という言葉からは、郷土への愛着と誇りが静かに伝わってきて、高良さんの姿が一回りも二回りも大きく、力強く見えた瞬間でした。 ある時は“名俳優”と呼ばれる諸先輩方に揉まれながら奮闘し、またある時は同年代の俳優と共に切磋琢磨を繰り返す。 そして今では、日本の映画・ドラマ界を背負って立つ俳優のひとりとなった高良健吾さん。常に真面目にストイックにお芝居と向き合い、キャラクターに命を吹き込んでいく。そんな高良さんの仕事への姿勢は今後も変わることなく、私たちに新たな一面を見せ続けてくれることでしょう。ますますの活躍に期待が高まるばかりです。 改めまして、高良健吾さん、田原可南子さん、ご結婚おめでとうございます。いつまでもお幸せに。