祝・結婚! 今こそ観たい高良健吾出演映画・ドラマ3選
Tokyo cinema cloud X by 八雲ふみね【第1209回】 シネマアナリストの八雲ふみねが、いま、観るべき映画・ドラマを発信する「Tokyo cinema cloud X(トーキョー シネマ クラウド エックス)」。 10月4日、俳優の高良健吾さんが結婚を発表しました。お相手は、歌手・田原俊彦さんの長女で、女優・歌手として活動する田原可南子さん。チャーミングなカップルの誕生に、ネット上は祝福の嵐で大賑わい。結婚発表の日が10月4日で「トシの日」というのも、個人的には微笑ましいものを感じました。 そこで今回は、俳優・高良健吾を大特集。数ある出演作の中から、“いわゆる代表作”ではない“高良健吾の代表作”を、八雲ふみね目線でご紹介します。
正統派の二枚目、狂気のストーカー、そしてダメンズ……観客を魅了し、驚愕させる実力派俳優
2006年公開の『ハリヨの夏』で映画デビュー。早くから、その才能を発揮してきた高良健吾さん。『蛇にピアス』(2008年)では、全身刺青で顔に15個ものピアスを付けた青年役。『横道世之介』(2013年)では、人懐っこくてお人好しな大学生。『アンダー・ユア・ベッド』(2019年)では、オムツを装着して意中の女性が眠るベッドの下に潜り込むストーカー。そして『罪と悪』(2024年)では、不良たちに闇仕事を斡旋する経営者役など、映画ファンの心をとらえ、驚愕させる名演は数知れず。 作品ごとにまったく違った顔を見せてくれる高良さんですが、私が彼に原石の輝きを感じた作品と言えば、映画『ひゃくはち』です。 本作は、強豪高校の野球部の補欠部員に焦点を当てた青春スポーツ映画。高良健吾さんが演じたのは、チームを率いる副キャプテンで、メディアも注目する大物スラッガーの佐々木純平。高良さんファンの中では、数ある出演作の中でも密かに人気のある一作です。 当時、本作の舞台挨拶で司会としてご一緒させていただいたのですが、端正なお顔はギリシャ彫刻のように美しいのに、時折見せる笑顔からは少年の面影が。これがもう、見事にギャップ萌えでした。 「この人は、これから(俳優として)どんどん大きくなっていくんだろうなぁ~」と、直感が働いたことを覚えています。