瓦のことを知ってほしい 建築科の高校生が瓦葺きを授業で体験
テレビ宮崎
今年の夏は、地震や台風で住まいにとっての瓦の重要性を痛感しました。 建築を学ぶ高校生に瓦のことを理解してもらおうと、職人による瓦葺き体験講座が開かれました。 この講座は、宮崎県屋根工事組合連合会青年部が宮崎工業高校で毎年行っていて、建築科の1年生40人が参加しました。 生徒は瓦は遮音性に優れていて強度もあることなどメリットを学びました。 そして台風や地震で瓦がずれないよう2022年からはすべての瓦を釘などで固定することが義務化されたことを学びました。 (宮崎県屋根工事組合連合会) 「(8月の竜巻被害で)青島中学校の屋根がとび、近隣の家も被害がでました。ガイドライン工法(すべての瓦を釘などで固定する方法)をしていた現場だけ、(家が)無事だったというのを皆さんにわかっていただいて、今回ガイドライン工法の施工を勉強してもらいます」 (森山裕香子記者) 「こちらでは、生徒たちが職人さんたちに教えてもらいながら、瓦葺きの体験をしています」生徒たちは、屋根に瓦桟という木を打ったあと、瓦を釘で固定する作業を体験しました。 (生徒は) 「最初は難しいと思っていたけど、やってみると意外と簡単でした」 「今まで、瓦の建物は耐震性が弱いと思っていたけど、構造なども新しく変わってきて、地震にも強い建物が造れることにびっくりしました。貴重な体験ができたので、就職の時にとても役立つかなと思います」 (宮崎県屋根工事組合連合会青年部 東郷和利部長) 「設計士になる生徒さんもいるので、(将来)少しでも瓦を使ってみようかなという興味もかねて実施しました」 講座は、より多くの生徒に瓦葺きを体験してもらおうと、今年初めて日向工業高校でも行われるということです。
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