亡くなった最愛の人が“生ける屍”に 北欧ホラー『アンデッド/愛しき者の不在』予告編公開
2025年1月17日よりヒューマントラストシネマ渋谷、新宿ピカデリーほかにて公開されるノルウェーのホラー映画『アンデッド/愛しき者の不在』の予告編とキービジュアルが公開された。 【写真】『アンデッド/愛しき者の不在』場面カット(多数あり) 本作は、ノルウェーの新星監督テア・ヴィスタンダルの長編映画デビュー作。『ぼくのエリ200歳の少女』『ボーダー 二つの世界』の脚本などで知られるヨン・アイヴィデ・リンドクヴィストが2005年に発表した同名小説を原作に、生ける屍・アンデッドを登場させ、愛の所在を問いかける作品に仕上げた。なお、リンドクヴィストはヴィスタンダル監督と共同で脚本も手がけている。 公開された予告編は、夜の帳が降り始めたオスロの街に鳴り響く車のアラームや不自然に点滅する街灯を背景に、原因不明の現象が相次いでいると告げるテレビからの不穏なニュースから始まる。事故で亡くなったはずの母が蘇り戸惑いを隠せない家族や、埋葬したはずの息子との再会に涙する若き母(レナーテ・レインスヴェ)、そして葬式を済ませたばかりの最愛の恋人に寂しかったと抱きつく老女。彼らの喜びだけではない不穏の影を滲ませる表情が描き出され、不吉な雰囲気に包まれていく。そして、以前のように呼吸し抱きしめることもできるアンデッドたちに無償の愛を注ぐ気持ちを踏みにじるかのように、彼らのコントロールできぬ一面が突如として襲いかかってくる。果たして彼らは何者で、一体何を望むのか。 あわせて公開されたポスターは、アンデッドと化した最愛の息子を抱きかかえるレナーテ・レインスヴェ演じる母親が、そのモラルが侵されるかのように逆さ十字架と足元から一体化し、喪失の悲しみにもがき苦しむも、愛する者を手放せない悲痛な表情を浮かべるビジュアルとなっている。
リアルサウンド編集部