SG第39回グランプリ特別企画 野添貴裕さんとGPを語り合いました 21年に股関節の難病が原因で惜しくも引退
【植木通彦 ちょっといい話】 17日から大阪・ボートレース住之江でSG第39回グランプリとSGグランプリシリーズが開催されます。今回はこのSG開催の特別企画で元ボートレーサーの野添貴裕さんと大阪市中央公会堂で行った対談=写真、右が野添さん=について書きます。 野添さんは大阪府出身の52歳。1991年に住之江でデビュー、同支部同期の田中信一郎、太田和美両レーサーとともに活躍を期待されました。私はたまたま彼らのデビュー節に参加しており、礼節のしっかりしたレーサーという印象を持ちました。野添さんは98年GⅠモーターボート大賞(まるがめ)や2018年GⅠ第61回近畿地区選手権を優勝するなどSGやGⅠで活躍し21年に股関節の難病が原因で惜しくも引退されました。 その頃私はボートレースアンバサダーに就任しボートレースとファンの皆さまをつなぐ活動を始めていました。野添さんもレーサー経験を生かしたセカンドキャリアを充実させてもらいたいと考え話す機会が増えました。私は野添さんが次々と新しい企画にトライするパワーは素晴らしいと感じました。野添さんは現在JLC公式YouTube「植木通彦のボートレースウィークリー」はじめ住之江の公式YouTubeアクアライブステーションやイベントMCなどで中心的役割を果たしています。 今回の対談では私は過去のグランプリを通して感じたことを話しました。私にとってグランプリは約20年間のボートレーサー人生の象徴です。56歳の人生の貴重な経験であり、悩み、考え、多くを学ばせてもらいました。そこでのさまざまな出会いによって私の現在があると思っています。 対談では野添さんとの息もぴったりでぶっつけ本番でしたが直前の打ち合わせも短くすんで驚きました。要点を素早くお互いが共有し現役時代とは異なる新しい仲間ができたと感じました。野添さんの自然な気遣いや間の取り方、熱い思いがあるからでしょう。 翌日、私がホテルをチェックアウトし伊丹空港に向かうまで時間に余裕がありました。野添さんはランチまで付き合ってくれました。今後について意見交換し最後は空港行きバスを待つバス停付近のコンビニでホットコーヒーを飲み交わしてそれぞれの仕事場へと別れました。コーヒーがとてもおいしく感じました。