満ちる香り、冬の味覚ユズの出荷ピーク ビタミンC豊富、健康効果は抜群 姫路・安富町
冬の食卓に彩りを添えるユズの出荷が、兵庫県姫路市安富町で最盛期を迎えた。黄色く熟れた果実で埋め尽くされた集荷場は、甘酸っぱい香りで満ちている。 【別カット】集荷場を埋め尽くすように並ぶユズ ビタミンCが豊富で、体の免疫力を高めるとされる冬の味覚。同町では、約50軒の農家でつくる「安富ゆず組合」が計約8ヘクタールで栽培する。集荷場に隣接する同組合の「安富ゆず工房」では、苦みを抑えた無添加果汁や皮を使ったジャム、ゆず茶などの加工品を製造・販売している。 今年は夏場の猛暑の影響で収穫の開始が予定より2週間ほど遅れたが、来月21日の冬至前までに約50トンの収穫を見込む。同組合の中塚泉理事は「例年よりも量は少なくなりそうだが、爽やかな風味と香りはいつも通りで順調に育っている」と出来に自信を見せた。 同組合TEL0790・66・2801 (辰巳直之)