沿道に揺れるコスモス、漂う秋の気配 長野・佐久市で「まつり」
長野県佐久市の国道254号沿いで9月10日から21日まで12日間の日程で「佐久高原コスモスまつり」が始まり、さまざまなイベントでにぎわっています。沿道約9キロにわたる「コスモス街道」はピンクのコスモスで彩られ、ドライバーの目を楽しませています。
●50万本が花咲かす
コスモスまつりはコスモス街道実行委員会主催で、今年で29回目。沿道には4万株、50万本といわれるコスモスが花を咲かせ、高原の涼風に揺れています。 イベント会場のコスモス広場などでは10日にもちつきや3コースに分かれたポールウオーキング、地元内山地区の文化祭(11日まで)などを開催。11日は小学生を対象にした魚のつかみ取りが親子連れでにぎわいました。 17日にはスカーフの「コスモス染め」や、地元の焼き物「荒船焼」の体験会も予定します。期間中、農産物の即売会や湯茶の接待もあります。
コスモス広場では、高いやぐらからコスモス畑を見渡すこともでき、訪れた観光客が風に揺れる「花の海」に感嘆。やぐらの下では、背の高いコスモスの畑を子供たちが走り回っていました。 国道254号沿いのコスモスは地元の住民らが数十年前から育ててきたもので、現在も地域で見守っています。 酷暑の後に秋の気配を運んでくるやさしい風情のコスモスは多くの人に好まれ、群生するコスモスの名所は長野県だけでも数か所。全国では北海道から沖縄まで多数を数えます。 「佐久高原コスモスまつり」の会場は上信越道佐久インターから。
----------------------------------- ■高越良一(たかごし・りょういち) 信濃毎日新聞記者、長野市民新聞編集者からライター。この間2年地元TVでニュース解説