院長監禁致傷で男起訴 福島・須賀川の立てこもり事件、強盗致傷疑いは処分保留
福島県須賀川市の動物クリニックに刃物を持って立てこもり、女性院長にけがを負わせたとして、地検郡山支部は12日、逮捕監禁致傷と建造物侵入の罪で本籍新潟県南魚沼市、住所不定、不動産業の男(24)を起訴した。軽傷とみられた院長のけがが腰の骨を折る重傷だったことも起訴状で明らかになった。福島地検は強盗致傷容疑については処分保留とし、今後も捜査を続ける。 起訴状によると、男は以前交際していた院長の娘またはその親族に危害を加える目的で、10月22日午後1時50分ごろ院内に侵入。同2時55分ごろまでの間、院長にサバイバルナイフを突きつけて転倒させるなどし「外に3人見張っています」「僕よりもっとひどいことをされますよ」などと告げた。その上で院長の両手首をロープや粘着テープで緊縛するなど暴行脅迫を加えて監禁し、腰の骨を折るなど約2カ月のけがを負わせたとしている。
覚醒剤使用疑いで須賀川署が再逮捕
須賀川署は12日午後4時半ごろ、覚醒剤取締法違反(使用)の疑いで男を再逮捕した。 再逮捕容疑は10月中旬~同22日の間、須賀川市またはその周辺の県内で覚醒剤を使用した疑い。同署によると、男は容疑を否認している。同署や県警捜査1課によると、事件後の任意の尿検査で使用が判明。男の所持品に覚醒剤はなかった。男は院内に押し入るより前に使用したとみられる。
福島民友新聞