大竹しのぶ、第13回岩谷時子賞「胸がいっぱいに」 授賞式でエディット・ピアフの『水に流して』を熱唱 奨励賞に海宝直人、特別賞はクミコ
日本の音楽、演劇界の発展に貢献したアーティスト、団体を表彰する「第13回岩谷時子賞」(岩谷時子音楽文化振興財団主催)の授賞式が18日、東京都内で行われ、女優の大竹しのぶ(67)に岩谷時子賞、奨励賞がミュージカル俳優で歌手の海宝直人(36)、特別賞がシャンソン歌手クミコ(70)に贈呈された。
プレゼンターの女優・竹下景子(71)から賞を受け取った大竹は「きょう会場に来て岩谷先生の写真を見て優しい人なんだなと胸がいっぱいになりました。良い作品に出会えて幸せだなと。(舞台をやっていると)たまにはひどい本もあるんですが(笑)。私は(舞台や歌で)言葉を伝えるのが仕事なので岩谷先生の言葉を伝えられるようにしていきたい」とあいさつした。 続いて大竹は岩谷さんが多くの作品を訳詞したエディット・ピアフの「水に流して」を「何度でも人生はやり直せるという思いを込めて歌います」と告げ、熱唱した。 式後、大竹は「来年はコンサートで歌を1月にやります。それからお芝居が始まります。音楽を通じてみんなに元気が出るようなコンサートにしたい」と抱負を語った。 海宝は「来年で芸能活動30周年。ミュージカル好きで家でも”ミュージカルごっこ”をしていた子どもでした。憧れの舞台『レ・ミゼラブル』『ミス・サイゴン』は岩谷さんの訳詞の舞台とあって受賞は光栄です。守りに入ることなく攻めの姿勢で臨んでいきたい」と語った。 クミコも「シャンソン歌手としては初の受賞。歌ってきて本当に誇らしいと思った岩谷さんの作詞の『愛の讃歌』を歌います」と熱く歌い上げた。 岩谷時子賞は、日本を代表する作詞家で越路吹雪さんの「愛の讃歌」で戦後初の女性作詞家としてデビュー。加山雄三の「君といつまでも」など数々のヒット曲の作詞を手がけたことで知られる。同賞は岩谷時子さんの名前を冠し2010年に設立された。 この日、若手のアーティストを応援する「岩谷時子 Foundation for Youth」はバイオリン奏者の落合真子さん、東亮汰さんに贈られた。
中日スポーツ